ソニーミュージックグループのアニメ会社アニプレックスが、スマホアプリゲーム事業をさらに強化するようだ。アニプレックスの子会社でゲーム企画・開発・運営を手がける株式会社Quatro Aは、2019年7月22日付で東京スタジオを開設した。
Quatro Aは2017年4月から北海道札幌市に札幌スタジオをすでに設けている。東京スタジオはこれに続くものとなる。両社ともゲームの企画・開発・運営を主要事業としている。2拠点体制で陣容を厚くすると同時に、エンターテインメント企業の多い東京でビジネスコミュニケーションを密にする狙いがありそうだ。スタジオは千代田区六番町のアニプレックス本社から離れる港区浜松町になる。
Quatro A は2006年4月に株式会社番町製作所として、アニプレックスの子会社としてもともと設立されている。それを2017年4月より現在の社名に変更することで、スマホ向けアプリゲーム会社として事業の拡大を図った。
株式の100%をアニプレックスが保有するグループ直系企業である。目指すのはアニメ製作会社の特色を活かした作品の世界観や面白さを追求することである。
アニプレックスの関連作品では、2015年にスタートした『Fate/Grand Order』の大ヒットがよく知られている。オリジナル原作の人気シリーズ『魔法少女まどか☆マギカ』の世界観による『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』も手がける。こうしたなかでゲームの開発や運用も自ら手がけるのがQuatro Aの役割と言っていいだろう。
現在Quatro Aは、今後の大型タイトルとなる「東方Project」の公認二次創作スマホアプリゲーム『東方キャノンボール』を開発中だ。すでにゲームアプリの事前登録も開始している。東京スタジオの開設も合わせて、2019年は同社の飛躍の年になりそうだ。