アニプレックス/Quatro A、東方Project公認二次創作ゲームアプリ開発を発表

「東方キャノンボール」

 コミックマーケットなど同人創作の世界で圧倒的な人気を誇りながら、一般的にはあまり知られてこなかった作品がある。「東方Project」だ。その歴史を変えるかもしれない大きなプロジェクトが、このほど明らかになった。
 2018年10月14日、東京ビッグサイトで開催された東方Projectの同人誌即売会「博麗神社秋季例大祭」にて、東方Project公認の二次創作ゲームアプリ「東方キャノンボール」の開発が明らかにされた。発表したのはスマホアプリゲーム開発のQuatro Aである。同社はアニメ製作大手のアニプレックスの子会社だ。「東方キャノンボール」が、かなり大きなタイトルになることが期待される。

 東方Projectは、同人サークルの上海アリス幻樂団が作りだした同人シューテイングゲーム。1990年代半ばより、複数のタイトルが制作されている。これを起点に多数の二次創作が生み出され、同人創作で一大ジャンルを築いてきた。長年大人気を博している。
 同人における二次創作を積極的に認める一方で、ゲーム化、マンガ化、映像化といった商業シーンでの展開はこれまでほとんど行ってこなかった。同人創作での人気に較べて、一般的な知名度が必ずしも高くなかった理由でもある。同時に隠れた大型タイトルとして、多くのコンテンツ企業にとって魅力的な存在であった。

 それが今回、アニプレックス/Quatro により、東方Project公認の二次創作スマホアプリゲームとなる。大きな注目を集めることは間違いないだろう。発表によれば、本作はボードゲームになるという。これまでスマホアプリゲームであまりなかったジャンルだけに、こちらも関心を呼びそうだ。
 配信開始は2019年を予定。iOSとAndroidの双方に対応する。企画はアニプレックス、開発/運営はQuatro Aが担当する。

東方キャノンボール 公式サイト
https://touhoucannonball.com

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