集英社とNetflixは才能とコンテンツ発掘を念頭に、新たに「Netflix × ワールドメーカーアニメコンテスト」を実施する。集英社「少年ジャンプ+」編集部が提供するアプリソフト「World Maker」を使った応募者のアイデアのアニメ化を目指す共同企画だ。
「World Maker」は2023年7月12日に「少年ジャンプ+」編集部がリリースしたアプリで、絵を描けなくても頭の中のアイデアをビジュアル化出来るというものだ。600万種類以上あるパーツの組み合わせに内容をやセリフを入力するだけでマンガのネームを制作出来るほか、直近で映像コンテ制作機能が新たに加わった。こちらはカメラワークを設定することで、動画のコンテをつくることができる。
アプリにて制作した作品を、「World Maker」のプラットフォームに公開するだけでコンテストに応募が出来る。大賞になると50万円の賞金が贈られるだけでなく、作品がアニメ化もされる。
テーマに制限はないが、商業発表された作品は審査の対象外、また二次創作作品は応募出来ない。オリジナルの新作にフォーカスする。エントリーは11月12日まで、12月下旬に結果を発表する。
集英社は新しい才能の発掘に熱心で、これまで数多くのマンガコンテストを実施してきた。同時に従来のマンガコンテストだけではカバー出来なかった才能で、マンガの絵が描ける人以外の人材にも目をつける。アイデアのビジュアル化を容易にする「World Maker」は、そのためにツールになる。
「World Maker」では、映画会社の東宝とも「東宝×ワールドメーカー短編映画コンテスト」を実施している。こちらは実写映画化が約束されている。
集英社とNetflixは2021年にも、アニメ化を前提としたマンガ家発掘プロジェクト「MILLION TAG」を実施している。両社の協力は息長く続いていると言ってよさそうだ。
「World Maker」 https://worldmaker.app/lp