Netflixオリジナルに「今際の国のアリス」 マンガ原作実写ドラマ、監督・佐藤信介

今際の国のアリス

 日本発のオリジナルアニメシリーズを積極的に手がけて注目されてきたNetflixだが、実写ドラマでも日本発の作品で存在感を増しそうだ。Netflixは2019年7月17日、麻生羽呂の人気マンガをドラマシリーズとした『今際(いまわ)の国のアリス』の配信予定を発表した。
 2020年にNetflixオリジナルシリーズとして配信する予定だ。企画・制作は『ALWAYS 三丁目の夕日』『永遠の0』の制作で知られるロボット、監督には『キングダム』『GANTZ』の佐藤伸介が挑む。

 『今際の国のアリス』は、2010年から2016年にかけて「週刊少年サンデーS」「週刊少年サンデー」に連載されたSFアクションマンガ。主人公の少年・有栖良平が、ある日突然空っぽの東京である「今際の国」に転送され、命をかけたゲームのなかでサバイバルを繰り返す。ミステリー、アクション、人間ドラマを盛り込んだエンタテイメント作品である。
 アニメでは『ULTRAMAN』『DEVILMAN crybaby』などで、日本からヒット作を次々に送り出すNetflixだが、実写ドラマのオリジナルの配信はほとんどなかった。『全裸監督』、『愛なき森で叫べ』、『FOLLOWERS』が、これからいよいよ配信とのタイミングだ。これがスタートする前に、さらなるタイトルの発表となった。

 また『愛なき森で叫べ』では園子温監督、『FOLLOWERS』では蜷川実花監督を起用と、これまでの日本タイトルは人間ドラマ重視を感じさせた。しかし『今際の国のアリス』では、初めてマンガ原作を採用、アクションたっぷりのSFとなる。また監督の佐藤伸介はVFXを多用したエンタテイメントを得意とする。
 日本ドラマでもアニメと同様にSF・アクションを扱いたいNetflixの意欲が窺える。その際にマンガ原作としたのは、日本の映像分野におけるマンガの重要性をあらためて感じさせる。

Netflixオリジナルシリーズ『今際(いまわ)の国のアリス』
https://www.netflix.com/今際の国のアリス
原作: 麻生羽呂「今際の国のアリス」(小学館)
監督: 佐藤信介
脚本: 渡部辰城・倉光泰子・佐藤信介
企画・制作: (株)ロボット
2020年Netflixにて世界独占配信予定

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