神戸に拠点を持つクリティカ・ユニバーサルが、島根・出雲を舞台にした劇場アニメ『神在月のこども』の製作に乗り出している。このほどアニメーション制作本格化に向けたコアスタッフの参加が発表され、併せて新たなクラウドファンディングが開始した。
『神在月のこども』は日本の風土や文化をアニメーションで表現し世界に発信するプロジェクトとして企画されている。旧暦10月の「神無月(かんなづき)」が出雲大社のある出雲だけでは、「神在月(かみありづき)」と呼ばれる風習にちなんだストーリーが予定されている。
クリティカ・ユニバーサルはクリエイティブカンパニーとして、これまで様々なエンタテイメントを軸にしたプロジェクトを企画してきた。『神在月のこども』では「Japonism Theater Station」のブランドで、アニメを通じたコミュニケーションを目指す。
今回発表されたのは、業界でも大きな実績を残したスタッフばかりだ。『名探偵コナン』や『シティーハンター』のプロデューサーとして活躍した諏訪道彦氏が企画・プロデューサーとして参加する。
制作ではアニメーションプロデューサーにライデンフィルム代表取締役などを務める里見哲朗氏。クリエーション監督に『彼女と彼女の猫-Everything Flows-』の坂本一也氏、さらにキャラクターデザインに佐川遥氏、共にライデンフィルム京都スタジオに所属している。強力な陣容である。
作品とファンとのコミュニケーションを重視していることは、積極的なクラウドファンディングの活用からも窺われる。今年3月から5月までソニーのクラウドファンディングサイト「First Flight」にてプリプロダクション制作に向けた支援募集を実施し、目標金額を達成した。
さらに7月3日からは、いよいよ本格化する「絵コンテ・作画」の支援募集する第2弾を開始した。目標金額は160万円で、リワードにはお守りやクリアファイルのオリジナルグッズや複製原画・生原画、制作現場への見学権などが用意されている。
神在月のこども:制作プロジェクト
https://first-flight.sony.com/pj/kamiarikodomo
クリティカ・ユニバーサル
http://cretica.co.jp/