名古屋テレビが海外向けオリジナル「忍者ヴァンパイア」を開発 MIPCOMに出展

忍者ヴァンパイア

10月17日より、フランス・カンヌで国際番組見本市MIPCOMが開催される。2016年は日本特集ということもあり、日本より多くの映画、テレビ番組、放送の関係者が現地に訪れる。そうしたなか名古屋テレビは、海外向けのオリジナルコンテンツを会場でアピールする。
名古屋テレビは、コンテンツ企画・開発のロウタスと共に『忍者ヴァンパイア』の企画を開発すると発表した。MIPCOMに出展し、本格的なセールスを開始する。キービジュアルはゲームやアニメのキャラクター原案、イラストレーションでも海外でも人気の高い天野喜孝氏が手がけている。ただし、開発する作品は、実写やアニメーション、映画、テレビシリーズなど限定されておらず、今後のものとなりそうだ。

『忍者ヴァンパイア』は、400年前に伊達政宗がスペインとイタリアに家臣を送った史実をベースにした。ファンタジーアクションとなっている。400年前にヨーロッパで誕生した“忍者ヴァンパイア”が現代に甦るというものだ。忍者ヴァンパイアは十字架も聖水もニンニクも恐れない存在、人間、そして旧ヴァンパイアを相手に、三つ巴の戦いを繰り広げるという。
日本のアニメやマンガでは、 “忍者” そして“ヴァンパイア”といった題材が海外で高い支持を受けることはよく知られている。今回はそのふたつを盛り込み、さらにヨーロッパを舞台にする。欧米市場を意識したコンセプトになっていることが分かる。

名古屋テレビは古くは『機動戦士ガンダム』から『宇宙伝説ユリシーズ31』など、アニメにも関わりの深い放送局である。近年は2015年に公開された映画『あん』(河瀬直美監督)や、2016年の『淵に立つ』(深田晃司監督)などの製作幹事社となるなど、映像コンテンツビジネスに積極的である。今回はエンタテイメント・キャラクター色の強いコンテンツで世界を狙う。
また名古屋テレビと手を組むロウタスは、GAINAXと組むオリジナル作品『忍者サッカー』でも海外展開をしている。日本コンテンツの海外ビジネスに注力する。

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