ハリウッド映画版「ハローキティ」の企画順調、脚本家決定を発表

ハリウッド映画版「ハローキティ」

 今年5月にサンリオとワーナー ブラザースから発表されたハローキティを主人公としたハリウッド映画化企画が順調に進んでいるようだ。2019年6月27日、両社は本作の脚本に新鋭のリンジー・ビアを決定したと明らかにした。
 リンジー・ビアは、脚本プロダクションのノウン・ユニバース(Known Universe)に所属。同プロダクションは、2018年12月にリンジー・ビアのほかニコール・パールマン、ジェニーバ・ロバートソン=ドワレットの3人で設立したばかり。女性3人の脚本家によるユニークなチームとなっている。
 これまでリンジー・ビアは、『トランスフォーマー/最後の騎士王』に携わってきたほか、今後公開する『ゴジラVSコング(仮題)』や『Masters of The Universe(原題)』にも関わっている。『The Magic Order(原題)』では脚本、エグゼクティブ・プロデュースも務めるなど活躍が目立つ。
 今回は40年以上も世界中で愛されてきたキャラクターに、新たなストーリーを与える。その手腕に注目が集まる。

 ハローキティは、1976年のサンリオが発表した可愛いキャラクター。長年子どもたちに支持されてきただけでなく、その人気はいまでは大人にまで広がる。世界三大キャラクターと呼ばれることもある。
 しかし知名度の高さに比べ、これまで映像化作品は驚くほど少ない。そこに米国のプロデュース会社が目をつけた。『スカイスクレイパー』や『ランペイジ 巨獣大乱闘』などのヒット作を持つフリン・ピクチャーがハリウッドの大作映画の企画を立てた。そこに『ロード・オブ・ザ・リング』、『ホビット』、『IT/イット“それ”が見えたら、 終わり。 』のニュー・ライン・シネマとワーナー・ブラザース映画が手を組んで企画を進めている。

 ハリウッドでは、企画が発表されても実際に完成までいたらない作品も少なくない。しかしワーナー・ブラザースは、直近で『GODZILLA ゴジラ』や『名探偵ピカチュウ』といった日本由来のキャラクターの映画化でヒットを飛ばしている。それが『ハローキティ』の企画実現の追い風になる。
 今回はワーナー・ブラザース映画の配給がすでに決まっている。さらに作品の骨格となる脚本家の決定で、実現の可能性はぐっと大きくなる。
 公開時期は未定だが、映画化が実現すれば『ハローキティ』初、そしてサンリオキャラクターとしても初のハリウッド作品になる。映画の内容は企画開発中、全世界の大人から子ども、男女が広く楽しめる作品を目指す。未定です。シンプルだからこそ愛されるキティだけに、どのように映像されるのか興味は尽きない。

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