国内玩具市場8398億円 TCGが牽引、前年比5%増の高水準

ファイナンス決算

 2018年度の国内玩具業界が好調だった。業界団体の一般社団法人 日本玩具協会は2018年の国内玩具市場規模を発表、前年度比で5%増の8398億4500万円だったとした。この水準は過去最高であった2001年度の8413億3600万円とほぼ同水準で、過去18年間では最高になる。
 少子高齢化が進む中で、商品やマーケットセグメントの多様化を進めてきた玩具協会の成果が現れたかたちだ。玩具協会が重視する中核10分野の市場は5436億円で、7%増とさらに高い伸びとなった。

 市場の拡大に貢献したのは、カードゲーム・トレーディングカードだ。前年比23.9%増となり1000億円の大台を超える1085億8000万円。「遊戯王OCG」、さらに「ポケモンカードゲーム」が大きな伸びをみせて好調だった。デジタル時代に、アナログなカードゲームが人気と面白い現象になっている。
 女児玩具も好調で、前年比14.2%増の708億4700万円。「HUGっと!プリキュア」「魔法×戦士 マジマジョピュアーズ!」「リカちゃん」といった商品が人気だった。玩具協会は近年、女児玩具の市場拡大は近年の特長とする一方で、男児玩具にまだ追いついておらず、今後も成長の余地があるとする。

 全体に前年比増加、もしくは横ばいとなったなかで伸び悩んだのは、ハイテク系トレンドトイである。71億6200万円は前年比2.9%減少。ボードゲームやパズルなどのゲームも177億8200万円で、2.3%の減少だった。

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