2016年10月30日に、東京・青海の日本科学未来館で開催されるデジタルコンテンツEXPO2016にて、アニメーションマスタークラス2016「実践に学ぶVRコンテンツ制作」が開講される。CGスタジオのポリゴン・ピクチュアズが実施するアニメーション制作者に向けた講座で、講師にはOculus社の近藤義仁氏が登壇する。
近藤氏は、VRの新技術やトレンド情報、さらにVRコンテンツの配信や販売までを紹介する。またその完成度の高さから絶賛され、VRコンテンツとして初のエミー賞受賞作となったOculus Story Studioのアニメーション『Henry』の制作の裏側やメイキングも披露する。
デジタルコンテンツEXPOは、毎年10月に日本のデジタルコンテンツとその技術の最先端が紹介される場だ。展示や上映、セミナーなどが設けられる。
この中で毎回人気を集めているのが「アニメーションマスタークラス」である。開催するポリゴン・ピクチュアズは、『亜人』や『シドニアの騎士』などのアニメーション制作でもお馴染みの存在だ。CG分野の最先端で活躍する国内外のクリエイターが丸一日、講義をする充実の内容が特徴となっている。
2016年も30日(日)10時半から16時半までを予定、参加費は1万8000円でウェブにて先着順に受け付ける。詳細はデジタルコンテンツEXPO2016の公式サイトで確認出来る。
講師の近藤義仁氏は、ゲームプログラマとして描画エンジン、アニメーションエンジンなどを開発してきた。2012年にOculus Rift DK1と出会ったことでVRコンテンツの開発を開始、2014年にはOculus Japan Teamを立ち上げた。現在は同社のPartner Engineering Specialistとして活躍する。
VRコンテンツの制作には従来の映像手法や経験が通用しないという。講義では実例を中心にVRの特性を生かしきれないコンテンツなってしまう危険なトラップの回避方法なども学べる。
ポリゴン・ピクチュアズは1987年に設立、国内外の有力企業とCGアニメーション制作の協業を続けてきた。新しいCGの取り組みとビジネスの導入で、日本のCGシーンを牽引する存在だ。
2016年7月には、講談社との共同製作でVRコンテンツとして「Hop Step Sing!」『キセキ的Shining!』を発表している。これはVRのアイドルプロジェクトのVRミュージッククリップとなっている。
アニメーションは映像を仮想の世界で全て作り出すことが特徴になっている。これがVRと親和性が高い。さらに映像や素材、データのマルチユースにはCGが不可欠ともされている。CGアニメの分野で活躍するポリゴン・ピクチュアズがVRにフォーカスするという点も見逃せない。
アニメーションマスタークラス2016 「実践に学ぶVRコンテンツ制作」
開催日:10月30日(日) 10時半~16時半(予定)
開催場所:日本科学未来館 7階 会議室2
参加費: 18,000円/1名
デジタルコンテンツEXPO 2016
http://www.dcexpo.jp/
会期: 2016年10月27日 (木) 〜 30日 (日)
会場: 日本科学未来館
主催: 経済産業省、一般財団法人デジタルコンテンツ協会