VIZ Mediaヨーロッパ 新作「キャプテン翼」を地域全域で展開 集英社から権利獲得

「キャプテン翼」

 2017年12月に発表された『キャプテン翼』の新作アニメのヨーロッパ展開が早くも決定、このほど発表された。2018年1月26日、フランス・パリに本社を持つ日本マンガ・アニメ会社のVIZ Mediaヨーロッパは、本作の全ヨーロッパでの幅広い権利を集英社から得たことを明らかにした。
 VIZ Mediaヨーロッパが獲得した権利には、テレビ放送、デジタル配信、映像ソフト(DVD/Blu-ray)、さらに商品化権が含まれる。また地域には通常はヨーロッパから切り離され別販売されることも多いロシアも含んでいる。全ヨーロッパを対象に、ヨーロッパで統合的なビジネス運営を目指す。

 『キャプテン翼』は、高橋陽一が1981年に連載を開始した人気マンガ。その後、テレビアニメ化され、それが海外各国で放送され世界的なヒットを獲得した。本作の視聴をきっかけにプロを目指したと語るサッカー選手も少なくない。またマンガは単行本だけで世界累計8200万部超を発売している。
 ヨーロッパは、南米や中東の並び、なかでも作品の人気が高かった地域として知られる。今回、そうした人気の新たな盛り上げを目指すことになる。
 またヨーロッパでは2018年には、ロシアで開催初となるFIFAワールドカップも予定されている。作品の知名度に加えて、スポーツのなかでサッカーに関心が向きやすい。そうしたタイミングも捉えたヨーロッパでの事業展開になる。幅広いライセンスを得ることで総合的な展開をし、作品の人気を高めるだけでなく、マーケティングでも大きな成果を狙う。

 新アニメシリーズは集英社、テレビ東京などがタッグを組み、作品のはじまりである第1巻からあらためて物語を描く。主人公・大空翼が南葛小学校に転入し来るところからスタート、数々の仲間やライバルと共に成長していく。
 新シリーズは、「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズや『モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON』のアニメ版でもお馴染みのデヴィッドプロダクションがアニメーション制作を担当する。広い世代に向けた作品になりそうだ。2018年4月よりテレビ放送が決まっている。

 ヨーロッパでのビジネスを担当するVIZ Mediaヨーロッパは、小学館、集英社、小学館集英社プロダクションが出資するマンガ・アニメのライセンス企業。いわばグループ企業を通じて、集英社が海外展開に積極的に関わることになる。
 またVIZ Mediaヨーロッパは『僕のヒーローアカデミア』、『ワンパンマン』、『ドラえもん』といった代表作があるが、2017年には『パワーレンジャー』のヨーロッパでのエージェン業務も始めている。アニメやマンガの翻訳リリースだけでなく、大型作品全体の権利を統合的にマネジメントするビジネスに積極的だ。

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