中国の音楽配信サービスの大手の網易(NetEase)が、アニメ音楽のラインナップ充実にアクセルを踏んでいる。2018年9月10日、日本のNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンと幅広い楽曲のマスターライセンス契約を締結したと発表した。
NBCユニバーサル・ジャパンは、網易が運営する音楽配信サービスの網易クラウドミュージックに楽曲を提供する。9月10日から早速、利用が可能になった。
網易は今回の合意について、NBCユニバーサル・ジャパンの楽曲には多くのアニメ関連の楽曲が含まれていることを理由にあげる。そのうえで日本のアニメ音楽は中国の若者の間で人気が高いと説明する。視聴者にアピールするジャンルとしてアニメに目をつけるというわけだ。
網易は2017年2月にはエイベックスと、18年8月にはキングレコードとも同様の契約を締結している。両社ともポップミュージックに加えて、アニメ音楽の充実を特長としている。網易の相次ぐ日本の音楽が会社とのパートナーシップには、戦略商品としてアニメ音楽を揃えるという狙いがある。
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンは、1980年代にパイオニアLCDとしてスタートした老舗の映像音楽会社だ。その後ジェネオンの社名を経て、現在は米国系エンタテイメントコングロマリットのNBCユニバーサルの日本法人の位置づけにある。
パイオニア、ジェネオン時代から国内のアニメ企画・製作の有力会社であったが、アニメ作品だけでなく、楽曲やアニソンアーティストにも長年力をいれてきた。そのライブラリーは国内有数と言ってもいいだろう。
今回配信されるアーティストには、網易クラウドミュージックがまず名前を挙げたfripSide や黒崎真音をはじめ数々の人気アーティストが含まれる。南條愛乃、やなぎなぎ、浦島坂田船、Gero、 KOTOKO、流田Project、Luce Twinkle Winkといった名前だ。