吉本興業 アジア大手の配信会社iflixに出資 合弁会社も設立

提携

 国内エンタテイメントの大手である吉本興業が、映像配信事業でアジア地域に乗り出す。2019年3月8日、吉本興業はマレーシアに本社を持つiflixに出資することを明らかにした。また今年5月をめどにiflixと50%ずつ出資する合弁企業をシンガポールに立ち上げる。
 iflixは2015年にマレーシアで立ち上がった映像配信プラットフォームの大手。2017年以降にグロバール展開を加速化し、歴史は浅いが東南アジアから西南アジア、中近東、北アフリカまで急激にサービス地域を広げている。22ヵ国でアクティブユーザーは1000万人以上抱える。配信番組はアジア地域の人気作品に加えて、ディズニー、MGM、ワーナー、パラマウント、FOXなどとの提携によるものも多い。Iflix自身によるオリジナル番組にも積極的だ。

 吉本興業は、合弁会社を通じてグループの動画コンテンツをアジアで配信する。アジア地域での映像事業の足掛かりを築く。
 また合弁会社は吉本グループの作品だけでなく、日本から幅広い作品を調達し流通させる。日本のコンテンツの総合窓口の役割を持ち、日本映像のアジア圏の普及にも一役買うことになる。
 さらに今後は、日本の人気コンテンツのフォーマットによるローカライズ、両社の協力によるアジア市場向けのオリジナルコンテンツの共同制作も視野にいれている。より大きなビジネスを目指す。

 日本からの配信作品には、アニメやドラマ、映画、バラエティ、コメディなどが挙げられている。Iflixの配信は経済成長のスピードが早い地域が多い。日本作品の認知度向上につながれば、日本のエンタテイメント業界においてもメリットは大きいだろう。
 アニメについては、『フルメタル・パニック』、『レンタルマギカ』など現在配信されているが、そのタイトル数は限定的だ。今後タイトルが増えれば、こちらも地域での日本アニメの人気・知名度の向上、正規配信化も期待できる。

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