ライブホール「Zepp」がマレーシアにもオープン 音楽の魅力を海外でも

Zepp Kuala Lumpur

 ソニーミュージックグループのZeppホールネットワークが、海外でのビジネス展開を積極的に進めている。2022年6月4日、東南アジアの主要国マレーシアの首都クアラルンプールに、ライブホール「Zepp Kuala Lumpur」をオープンした。
 マレーシア国内のアーティスト、日本をはじめとする海外のアーティストが活躍する場として設置された。6月4日のグランドオープンにはマレーシアの大物アーティストSEARCHが登場。また人気のロックバンドBunkfaceのパフォーマンスも行われた。今後も様々な人気アーティストやプログラムが予定されている。世界的な新型コロナの広がりもこれまでに比べて落ち着きを見せている。日本アーティストの登場も、将来的に期待出来そうだ。

 Zeppホールネットワークはライブホール運営の大手企業で、東京、札幌、横浜、名古屋、大阪、福岡などの主要都市に2000人前後を収容する複数のホールを保有する。手頃なサイズと全国のネットワークを通じて、国内ライブ興行で大きな存在だ。
 さらに積極的な海外展開を掲げており、東南アジアで複数のホール運営を目指している。2020年7月には台湾でも「Zepp New Taipei」がオープンしている。また2017年から2019年にはシンガポールでも「Zepp@BIGBOX」を運営していた。「Zepp Kuala Lumpur」はこれらに続くものとなる。

 「Zepp Kuala Lumpur」の特徴は、ファンがアクセスしやすい都心立地になる。マレーシアを代表する繁華街ブキッ・ビンタンで現地のEcoWorldが開発した複合商業施設に位置する。ブキッ・ビンタン シティ センターや三井ショッピングパーク ららぽーなどと隣接する。
 ホール面積は約6,500㎡で2400名あまりのキャパシティは、これまで同国になかった本格的中規模会場としてのニーズを汲み取る。8つのVIP BOXルームとバルコニーシートなどの豪華な仕様も売りだ。音楽だけでなく、多目的ホールとして様々なエンタテインメント、企業催事も実施する。
 Zeppホールネットワークではマレーシア国内アーティストのほか、世界のアーティストを誘致を目指し、日本音楽の発展も目指すとしている。日本音楽需要の喚起や、音楽輸出促進も目指す。海外で人気の高い日本のアニソンアーティストのパフォーマンスも期待したい。

「Zepp Kuala Lumpur」
https://www.zepp.co.jp/
収容人員:2,414名
グランドオープン:2022年6月4日(土)
所在地:B2-01-02, HAB BBCC No. 2, Jalan Hang Tuah, Bukit Bintang City Centre, 55100 Kuala Lumpur, Malaysia

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