ポリゴン・ピクチュアズ・マレーシア誕生、現地法人に追加出資で社名変更

ポリゴン・ピクチュアズ・マレーシア

 国内大手のCGスタジオであるポリゴン・ピクチュアズは、マレーシアの関連会社Silver Ant PPI Sdn Bhdの株式を追加取得した。これに合わせて2022年11月2日より同社の社名を「Polygon Pictures Malaysia Sdn Bhd(ポリゴン・ピクチュアズ・マレーシア)」に変更した。
 Silver Ant PPIは2013年1月、ポリゴン・ピクチュアズと現地のCG会社法人Silver Ant Sdn Bhdと合弁事業会社としてマレーシアで設立された。ポリゴン・ピクチュアズはSilver Antの持分株式から追加取得したと見られる。

 ポリゴン・ピクチュアズは国内有数のCGスタジオで、フル3DCGや日本アニメスタイルのデジタルアニメなど幅広い作品を得意としてきた。『シドニアの騎士』や『亜人』といった国内の人気作、またApple TV +向けの『パンダのシズカ』やAmazon Studios向けの『ロスト・イン・オズ』、ルーカス・フィルム向けの『スター・ウォーズ レジスタンス』などの代表作がある。Silver Ant PPIはこうした作品にも制作参加している。
 もともと社名にはポリゴン・ピクチュアズの英語の略称である「PPI」も含まれていたが、社名変更でポリゴン・ピクチュアズのブランドをより強く打ち出す。国内外の多彩な作品で知られたグローバルなスタジオブランドだけに、対外的にアピールすることになる。また社名変更後もSilver Antとは戦略的パートナーの関係を維持して、協力した事業を進める。

 ポリゴン・ピクチュアズ・マレーシアは、クアラルンプール近郊の特別市プタリン・ジャヤの拠点を持つ。プタリン・ジャヤは首都圏では、環境の良さで知られている。現在のスタッフは約90名、マレーシアでも有数のスタジオでもある。
 ポリゴン・ピクチュアズによれば、現在日本アニメスタイルの作品が世界的に人気で、その特性を理解し制作できる海外スタジオのニーズが高まっているという。今回の資本関係の強化は関連会社と連携を強固することが目的だ。さらにポリゴン・ピクチュアズのグローバルなブランド力を活用することで、マレーシア発の国際的映像制作の活性化も目指す。

Polygon Pictures Malaysia Sdn Bhd(ポリゴン・ピクチュアズ・マレーシア)
https://www.ppi-my.com/

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