バンダイナムコと集英社、中国に共同出資会社設立 全額日本から出資

提携

 バンダイナムコホールディングスと大手出版社の集英社は、2019年10月の予定で中国・上海に共同出資会社を設立する。6月25日に両社より発表された。新会社の名称は現在は仮称で、集英万夢(上海)商貿有限公司、英語名称をSHUEISHA BANDAI NAMCO (SHANGHAI) CO.,LTD.とする。資本金は3億円、バンダイナムコホールディングスが51%、集英社49%をそれぞれ出資する。バンダイナムコホールディングスでは、玩具会社のバンダイなどがあるトイホビーユニットの所属とする。
 バンダイナムコホールディングスが株式の過半数を握る一方で、日本の代表取締役にあたる董事長には集英社・常務の茨木政彦氏が非常勤として就任する。茨木氏は「週刊少年ジャンプ」編集長やライツ事業部部長、デジタル事業部部長などを歴任。小学館集英社プロダクション取締役も兼任する。

 新会社の役割は、中国における玩具・雑貨事業になる。集英社のマンガを原作にしたフィギュアや雑貨などの商品企画、製造、さらにECサイトなどでの販売を目指す。企画・開発、製造、販売までの一貫したビジネスとなっており野心的だ。
 バンダイナムコグループは近年、好調な業績を続けている。ひとつの理由は海外ビジネスの拡大で、ゲームライセンスなどでは中国市場の役割が大きい。さらなる成長のために、海外ビジネスは今後も重点領域だ。なかでも中国は潜在マーケットが大きいというわけだ。
 集英社にとっても事情は同じだ。出版の国内市場が縮小傾向にあるなか、今後の成長の鍵はライツの活用、そしてとりわけ日本のマンガ・キャラクターの人気が高い海外マーケットである。国内でも人気作品・キャラクターを通じてつながりが太いバンダイナムコグループがベストパートナーに映ったといえる。

 そうであっても中国は、市場が巨大なだけに企業も多く、競争も激しい。そのなかで差別化の手段が集英社のタイトルとなる。同社の作品は、『NARUTO』や『銀魂』、『ONE PIECE』といった中国で人気が高いものが多い。「本物」「オリジナル」打ち出すことで、消費者に訴求する。
 また本社の設置を予定する上海市自由貿易区は、外資の設立や活動に他地域より自由度が高い。こうした制度を活用で100%日本出資とすることで、スピード感のあるビジネスを目指すことになりそうだ。

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