シンガポールで日本のカルチャーイベントを手がけるSOZOとソニー・ミュージックエンタテインメントが、2017年3月に香港とシンガポールで「Anisong Fantasy Live」を開催する。日本のアニメソン音楽をコンセプトにした大型ライブである。2016年11月25日から27日までシンガポールのサンテック・コンベンションセンターで開催された「Anime Festival Asia(AFA) シンガポール」の会場で発表された。
SOZOとソニーミューミュージックグループのレーベルを統括するソニー・ミュージックレーベルズ、ライブエンタテイメント事業のZeppライブが主催する。出演はSMEレコーズ所属のアニソントップアーティスト6組、Aimer、瀧川ありさ、ELISA、GARNiDELiA、Kalafina、春奈るなと豪華な布陣だ。地域のアニメファン、アニソンファンのニーズに応えると伴に、その拡大を目指す。
香港は3月10日(金)に開催、会場は3500名収容のクィーン・エリザベススタジアム。シンポールは3月18日(土)でBig Boxが会場となる。Big Box にあるMega Boxはシンガポールで有数のライブ会場である。
シンガポール公演はすでにチケット販売が始まっている。座席指定のVIPチケットが188シンガポールドル(約14600円)、立見席は118シンガポールドル(約9260円)。決して安くない価格設定だが、アニソンライブが現地のファンにそれだけの価値のあるイベントになっている。
SOZOは電通など共に2008年より、日本のポップカルチャーのイベントAFAを東南アジアで開催してきた。ソニー・ミュージックエンタテインメントやホリプロも資本出資するなど日本企業とつながりが深い。
AFAはスタート時にはシンガポールのみであったが、現在はタイやインドネシアにもフランチャイズするなどビジネスが広がっている。2016年のシンガポール会場には延べ9万5000人もの動員があった。
アニソンライブはAFAのなかでも人気のイベントで、単独イベントとしてさらに事業を拡大することになる。近年アジア地域では、J-POPが韓流アーティストの人気の陰に隠れがちと指摘も多いが、ソニーミュージックは人気の高いアニソンで音楽でのアジア進出を強めることになる。
現在、国内ではホールや会場の不足がライブエンタテイメントの成長を妨げているとされる。そうした中で海外は成長が望める有望市場だ。同時に海外公演はライブビューイングを通じて日本にも中継でき、ライブの模様はBlu-rayやDVDのパッケージソフトとして販売も可能だ。海外だけでなく、国内のビジネスにもつながる。
それでもビジネスの成功は現地で十分なファンを動員できるのかにかかっている。運営も宣伝も日本以上に大変だ。アジア2都市での「Anisong Fantasy Live」に大きな関心が集まる。
Anisong Fantasy Live 2017 http://anisongfantasy.com
[香港公演]
出演: Aimer、瀧川ありさ、ELISA、GARNiDELiA、Kalafina、春奈るな
日程: 2017年3月10日(金)
会場: Queen Elizabeth Stadium アリーナ
[シンガポール公演]
出演: Aimer、瀧川ありさ、ELISA、GARNiDELiA、Kalafina、春奈るな
日程: 2017年3月18日(土)
会場: Big Box