2019年2月26日、一般社団法人日本レコード協会は2018年の音楽配信売上高を発表した。売上の大半を占めるダウンロード型とストリーミング型、それに広告収入など国内の音楽配信の年間売上げを合算したものだ。
売上高は645億円、前年比で3%増になる。5年連続で増加、また7年ぶりに600億円の大台を超えたるなど好調ぶりを見せた。
音楽配信市場は通信端末がガラケーからスマートフォンに切る替わる際にビジネスモデルの転換に乗り遅れ2010年から2013年まで急激に縮小した。それが2014年に反転し、急成長を続けている。成長を牽引しているのは、定額課金利用放題のストリーミング型の新サービスである。Amazon PrimeやApple、LINE、Spotifyなどがユーザーを拡大している。
これにより従来型のダウンロード配信売上高は256億円と縮小、逆のストリーミング型は349億円となった。ストリーミング市場がダウンロード市場を初めて上回った。
日本レコード協会は、2月にすでに音楽ソフト市場も発表している。こちらはオーディオレコードと音楽ビデオの売上げを合算したものだ。金額は2403億円で4%増、3年ぶりのプラスだ。
音楽ソフト市場と音楽配信市場の合算は3048億円になる。3000億円超えは、2015年以来3年ぶりである。音楽市場の力強い復調を感じさせる。