「幽遊白書」が制作第一弾、Netflixが東宝から複数年契約でスタジオ賃貸


 Netflixがオリジナルタイトルの日本での制作の体制固めを急いでいる。Netflixは国内大手映画会社東宝が東京・世田谷区に保有する映画制作の「東宝スタジオ」の施設の一部を、2021年4月1日から複数年賃貸する契約を東宝と締結した。
 東宝スタジオは1932年まで歴史を辿る日本を代表する映画制作施設である。『ゴジラ』や『七人の侍』、『るろうに剣心』、『20世紀少年』など傑作、大ヒット作がここから誕生した。スタジオは「ステージ」と呼ばれる複数の撮影施設と付帯施設から構成され、現在東宝スタジオ内には10のステージがある。
Netflixはこのうち2棟2ステージ(No.7、No.10)を今後数年間にわたり確保する。さらにアクターズセンター2室、プロダクションセンター1室も確保する。

 No.7は957㎡と東宝スタジオ内で最大のステージとなる。No.10は658㎡は最新鋭の設備を誇る。これまで日本オリジナルコンテンツではアニメの活躍が目立ったNetflixだが、『全裸監督』、『今際の国のアリス』のヒットで、現在は実写ドラマにアクセルがかかっている。先日はCG・VFXの大手であるデジタル・フロンティアとんお複数年・複数作品での業務委託契約も明らかになったばかりだ。今度が本拠地となる撮影現場の確保に乗り出したというわけだ。
 同スタジオで最初に制作されるのは、実写オリジナルシリーズ『幽☆遊☆白書』、角界を舞台にした『サンクチュアリ -聖域-』となる。『幽☆遊☆白書』はマンガ家・冨樫義博の代表作の実写化で、過去に制作されたアニメシリーズの人気が高いだけにアニメファンからも関心を呼びそうだ。いずれも昨年12月に製作発表された。

 Netflixは2021年に実写とアニメを合わせて25タイトル以上のオリジナル作品を予定している。実写映画は長編映画『彼女』、「全裸監督」シーズン2、『ボクたちはみんな大人になれなかった』、『浅草キッド』など話題作が目白押しだ。
 さらに満島ひかりと佐藤健が共演する『First Love 初恋』、米倉涼子が出演の『新聞記者』といった番組の製作も発表されている。それでも2ステージで複数となれば、かなりの数の番組が可能になる。今後もさらなるタイトルが浮上することになりそうだ。

東宝スタジオ https://www.tohostudio.jp/

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