日本テレビホールディングは、2018年7月27日に2019年3月期第1四半期の決算を発表した。連結売上高は1030億6800万円(0.2%減)、営業利益は125億7700万円(3.4%増)、経常利益151億4700万円(0.1%減)、当期純利益100億1800万円(0.3%減)。売上利益でほぼ前年同期並みとなった。
高視聴率が継続していることもあり、主力の日本テレビ放送網の売上高が770億5800万円(0.7%増)だった、当期純利益も103億3900万円(2.3%増)と100億円を超えている。
全体では変化は乏しかったが、グループ個別企業では大きな変化もあった。大きなトピックスは映像配信プラットフォームHuluを運営するである。
HJホールディングスの売上高は前年同期比10.3%増の48億500万円となった。会員数を引き続き増やしていることから会費収入が増加している。一方でコンテンツ獲得、広告費を抑えたことから、営業利益6500万円、経常利益7800万円、当期純利益が5400万円である。HJホールディングスは先行投資負担が大きく、ながらく赤字が続いてきたが、四半期ベースであるが黒字に浮上したことになる。競争が激化する配信事業者のなかでも大きなインパクトがありそうだ。
Huluオリジナルの『ミスシャーロック』や、日本テレビのドラマ『崖っぷちホテル』、『ゼロ一獲千金ゲーム』」と連動したオリジナルストーリーが好調。今後も日本テレビと連動した企画を積極的に実施するとしている。年度内に会員数180万人を目標とする。
7月に完全子会社を実施した映像・音楽メーカーのバップは不調だった。売上高は24億6700万円(29.9%減)、営業利益は8600万円(41.6%減)、経常利益は1億1300万円(36.1%減)、当期純利益は7500万円(45%減)。減収減益で下げ幅がきつい。
アニメ製作のタツノコプロは堅調である。売上高4億9400万円(10.3%増)、営業利益3500万円、経常利益3400万円、当期純利益2200万円。
アンパンマンミュージアムを運営するACMは、前年同期並み。売上高8億3900万円(1.7%減)、営業利益3400万円、経常利益3500万円、当期純利益2300万円である。