東京国際映画祭で観られるアニメ作品は?「009」や「GANTZ:0」「虐殺器官」、新海誠監督も登壇

『CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第1章』

2016年10月25日から10日間、東京・六本木エリアを中心に第29回東京国際映画祭が開催される。世界各国から応募された1502作品の中から選ばれたコンペテイション作品16本をはじめ、期間中には203作品が上映される。
アニメーション大国の日本だけに、この中にはアニメーション映画も少なくない。特集企画「映画監督 細田守の世界」を中心に多くの作品が登場する。ワールドプレミア上映もあり、映画祭を盛り上げるのに一役買う。

すでに発表され大きな注目を浴びているのが、特別招待作品の『この世界の片隅に』だ。こうの史代の傑作マンガを片渕素直監督が映像化したが、この場がワールドプレミアになる。日本公開は11月12日を予定している。
特別上映にはモーションキャプチャをフルに活かしたCGアニメーションの『GANTZ:0』、そして対照的にセルタッチのCGで描かれる『CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第1章』。こちらはワールドプレミアだ。
ワールドプレミアではもう1本、個性たっぷりの映画が野外上映でラインナップされた。夏に日本語版が公開され好評を博した『キングスグレイブ ファイナルファンタジーXV』の英語版が世界初上映だ。プレミア上映に加えて4K・HDRで、その超絶な映像がスクリーンに登場する。

現在公開中で一大ムーブメントを巻き起こす新海誠監督の『君の名は。』も、Japan Now部門で上映される。この部門は日本の今を映し出す映画を上映する。アニメーション以外でも庵野秀明監督の『シン・ゴジラ』や、『怒り』などの話題作が並ぶが、映画祭によれば6月、7月には定まっていたラインナップとのこと。この夏から秋のトレンドをいち早く掴んだものだ。『君の名は。』の上映では新海誠監督のQ&Aも予定されている。
ゴジラ映画では『キングコング対ゴジラ』の4Kデジタルリマスター版もある。『復活の日』、『里見八犬伝』の4Kデジタル修復版は、特撮、SFファンにアピールするだろう。

そして特別企画として、10月31日に東京国際フォーラムで開催されるアニメーション企画「TIFFアニ!!」にも注目作品が登場する。今冬公開予定の『虐殺器官』だ。夭折のSF作家・伊藤計劃の小説をアニメ化する。ここではスペシャル映像とスペシャルゲストでいち早く作品の世界を伝える。

第29回東京国際映画祭 http://2016.tiff-jp.net/ja/

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