監督・松本理恵、音楽・BUMP OF CHIKEN ボンズがロッテ創業70周年アニメ

ベイビーアイラブユーだぜ

 人気のアニメスタジオのボンズによるショートアニメ『ベイビーアイラブユーだぜ』が、2018年12月12日に公開された。監督はアニメ『血界戦線』(第1期)、『京騒戯画』の若手の松本理恵。そして音楽は若者に圧倒的な支持を受けるBUMP OF CHICKENである。長さ約3分45秒だが、とびっきり贅沢な1本に仕上がっている。
 この作品は大手製菓メーカーのロッテの70周年を記念したものだ。作中のそこかしこにお馴染みのロッテのお菓子が登場し、さらにそのお菓子が擬人化されたキャラクターたちも大量出演となっている。
 近年アニメを使った大手企業のタイアップは少なくないが、会社名や商品ブランドは抑え気味にしてより抽象的な企業メッセージを伝えることも多い。しかし『ベイビーアイラブユーだぜ』は、むしろ知名度のメーカーの高いブランドを逆手にとって積極的に押し出すことで賑やかさを演出している。松本理恵監督ならではの手腕が冴える。

 松本理恵監督は東映アニメーション出身で、20代半ばで『映画 ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?』の監督に抜擢され業界を驚かせた。その後ウェブアニメとテレビシリーズの『京騒戯画』を手がけた後独立、ヒット作『血界戦線』の監督を務めるなど注目を集めている。
 今回は監督のほか、絵コンテ、演出、音響監督も手がける。賑やかで華やかなキャラクターたち、シャープなデザインと色遣い、それでいてどこか胸がキュンとなるストーリー。ショートアニメということもあり、監督らしさが全面に溢れた個性たっぷり映像が表現された。

 キャラクターデザイン・作画監督を担当した林祐己も注目される。松本とは東映アニメーション時代の同期『京騒戯画』や『血界戦線』でも多くの仕事をした。ここでもゴールデンタッグが実現している。
 そして企画・プロデュースの川村元気もだ。川村は映画会社・東宝の社員でありながら、小説や絵本も書くなどマルチなタレントで知られている。今年春には、自ら代表取締役プロデューサーを務めるSTORY株式会社も設立している。『君の名は。』の仕掛け人としても知られ、STORYは先頃発表された新海誠監督の『天気の子』では制作プロデュースも担当している。それだけに松本理恵監督の今後も予感させるショートムービーだ。
  
『ベイビーアイラブユーだぜ』
https://www.lotte.co.jp/entertainment/70th/

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