BONES制作で藤子・F・不二雄「T・Pぼん」をアニメ化 2024年にNetflix独占配信

南雅彦氏

 故藤子・F・不二雄が1978年からおよそ8年にわたり描いたSFマンガ『T・Pぼん』が、シリーズアニメになる。2023年10月4日に、東京・恵比寿ガーデンプレイス ザ・ガーデンホールで開催された「藤子・F・不二雄 生誕90周年 企画発表会」で明らかにされた。発表に合せて特報映像も公開された。
 アニメは全2シーズン(Part1&Part2)となり、世界有数の配信プラットフォームであるNetflixで2024年に独占配信する。藤子・F・不二雄の作品からの新たなシリーズアニメは、29年ぶりになる。『ドラえもん』や『パーマン』などで数々の人気作品を生み出していた藤子・F・不二雄の原作だけに、注目も大きそうだ。

 『T・Pぼん』はひょんなことからタイムパトロールの見習い隊員になった平凡な中学生が、時代をとび越えて歴史を変えるSFアドベンチャーだ。
 主人公の並平凡は、なにもかもが平凡な中学生。ところがある日未来からやってきたT・P(タイムパトロール)隊員の少女リームと出会ったことで人生が一転する。世界の様々な時代で不幸な死を遂げた人々をひそかに救う未来の組織“T・P(タイムパトロール)”の見習い隊員となり、時空を超えた冒険を繰り広げる。。

 監督は『ストレンヂア 無皇刃譚』や『花咲くいろは』の安藤真裕が務める。また音楽には『鋼の錬金術師』、『四畳半神話大系』やNHK大河ドラマ『天地人』などの大島ミチルを起用した。主人公・凡の声は若山晃久、ヒロインのリーム役を種崎敦美が演じる。
 さらにアニメーション制作を『僕のヒーローアカデミア』や『交響詩篇エウレカセブン』、『文豪ストレイドッグス』といった人気作品を世に届けてきたボンズが担当する。ハイクオリティの映像づくりで定評のあるアニメスタジオである。今回は、世代を超えて人気の藤子・F・不二雄作品に挑む。

 企画発表会の会場に登壇したボンズの代表である南雅彦(上記写真)は、「藤子・F・不二雄先生といえば、自分が小さい頃からずっとそばにいてもらった作品ばかりです。 私はSFが大好きで、この今の自分を作ってくれたのが藤子・F・不二雄先生なので、とても名誉に感じます」「このお話をいただいたとき、声をかけたプロデューサー全員が制作に関わりたいと手を挙げました。スタッフ全員が『T・Pぼん』のイメージを共有できた上で制作に挑めたと思います」と本作を手がける意気込みを語った。
 また本作は製作としてNetflixが単独クレジットされている。『T・Pぼん』には配信だけでなく、企画・製作段階からNetflixが深く関わってきたことが分かる。Netflixにとっても、特に重要な作品と言っていいだろう。

『T・P ぼん』
原作: 藤子・F・不二雄
監督: 安藤真裕
音楽: 大島ミチル
アニメ―ション制作: ボンズ
製作: Netflix

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. AnimeJapan2024
    ■凝った企業ブースが脱コロナ禍を演出  2024年3月23日から26日まで、東京都内で日本アニ…
  2. 第2回国際アニメーション映画祭
     新潟国際アニメーション映画祭が、2024年3月15日から20日までの6日間、新潟市内各所の会場で開…
  3. クランチロールアワード
     日本アニメ配信プラットフォームで世界最大規模のクランチロールが主催する「クランチロール・アニメアワ…
ページ上部へ戻る