2018年10月25日から11月3日まで、六本木地区を主会場に第31回東京国際映画祭が開催される。毎年、国内最大規模の国際映画祭として話題を集めるが、アニメーション関係者から注目されるのが国際的に活躍する監督にフォーカスするアニメーション特集だ。
今回は近年の活躍が著しい湯浅政明監督を「アニメーション監督 湯浅政明の世界」としてピックアップする。湯浅監督は2017年にアヌシー国際アニメーション映画祭で『夜明け告げるルーのうた』、オタワ国際アニメーション映画祭では『夜は短し歩けよ乙女』がそれぞれグランプリを受賞した。Netflixオリジナルアニメでは『DEVILMAN Crybaby』が世界の映像ファンを揺るがす。すでに世界のアニメーション映像を牽引する表現者として注目度も抜群だ。
映画祭に先立って本特集企画のためのメインビジュアルを制作、このほど公開された。イラストは湯浅監督が監修にあたった映画祭のための特別仕様となっている。
ビジュアルに登場するのは、湯浅作品に登場したキャラクターたちだ。『夜明け告げるルーのうた』のルーやお父さん、『夜は短し歩けよ乙女』の先輩と黒髪の乙女、さらに『DEVILMAN Crybaby』のデビルマンといった近作から、『ピンポン THE ANIMATION』、『マンインド・ゲーム』、『スペース・ダンディ』も。さらに海外の人気カートゥーンアニメーション『アドベンチャータイム』があるのが湯浅監督のキャリアの広がりを感じさせる。
『ちびまる子ちゃん』や『クレヨンしんちゃん』が登場するのは、かつて両シリーズに制作参加したためだ。映画祭では「自選短編集 1992-2014」のなかで、上映も予定されている。
映画祭の上映作品の詳細は、2018年9月25日に開催されるラインナップ記者会見で発表される。当日はコンペティション作品を中心に気になる映画祭の全貌が明らかになる。
アニメーション特集は、例年は監督とゲストを中心にした連続トークも企画されている。上映作品だけでなく関連企画が気になるところだ。
またアニメーション関係では、すでに『GODZILLA 星を喰う者』のクロージング作品も決定している。アニメファンにとっても今年の東京国際映画祭は見逃せないものになりそうだ。
第31回東京国際映画祭
https://2018.tiff-jp.net/ja/
2018年10月25日(木)~11月3日(土・祝)