「映画大好きポンポさん」2020年公開、制作に新進スタジオのCLAP

『映画大好きポンポさん』

 かねてより発表されていた杉谷庄吾【人間プラモ】のマンガ『映画大好きポンポさん』のアニメ化が、2020年公開の劇場作品であることが明らかにされた。このほど本格始動した。配給はKADOKAWAが手がける。
 『映画大好きポンポさん』は、映画が大好きで映画監督を目指す主人公・ジーンと、見た姿とは裏腹に天才的なプロデューサーの力を持つポンポさんの映画にかける情熱を描いた作品。アニメは映画を作る物語を映画で表現することになる。原作の魅力に加えて、題材とメディアの重なりも作品を一際引き立てることになる。

 本作は作者が2017年春に、マンガ・イラスト投稿サイトpixivに作品投稿をしたことから人気に火がついた。軽やかなキャラクターのデザインとは対照的な重厚なドラマが反響を呼び、65万ビューを超えるほど読まれた。その反響からMFC ジーンピクシブシリーズ/KADOKAWAから出版が決定し、さらに多くの読者を惹きつける。
 その後は「このマンガがすごい!」、「マンガ大賞」で相次いで入賞するなど、その高い評価を裏づけた。2019年夏にアニメ化決定が告知されている。

 アニメ化となれば気になるのが、スタッフ陣である。また主要スタッフも明らかにされている。監督には『劇場版空の境界 第5章「矛盾螺旋」』、『GOD EATER』などを手掛けた平尾隆之氏を起用する。キャラクターデザインは、ヒット作『ソード・アート・オンライン』、『WORKING!!』の足立慎吾氏。実力派が並び、原作ファン、アニメファンから関心を集めることになりそうだ。

 さらにアニメーション制作をCLAPが担当するのも注目である。CLAPは2016年に大ヒットとなった映画『この世界の片隅に』の制作プロデューサーである松尾亮一郎氏が独立、代表取締役になり設立した。そのスタッフが結集した新進の制作会社だ。
 設立から日は浅いが、アニメーション作家・四宮義俊氏を監督とした短編アニメ『トキノ交差』や、大塚製薬のインドネシア現地法人のためのCM『This is # BintangSMA 2019 Winner!』を制作している。いずれもハイクオリティでセンスのある映像が話題になっていた。今回は初の長編となるが、作家性とクリエイティブ、クオリティを目指す。
 2020年はオリジナル企画の話題作が続出した2019年を引き継いで数多くの劇場アニメが登場する気配だ。そのなかでも『映画大好きポンポさん』は見逃せない期待の一本になる。

劇場アニメ『映画大好きポンポさん』
https://pompo-the-cinephile.com
原作:杉谷庄吾【人間プラモ】(MFC ジーンピクシブシリーズ/KADOKAWA刊)
監督:平尾隆之
キャラクターデザイン:足立慎吾
アニメーション制作:CLAP

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