アニメーションとマンガのふたつの業界を横断するカンファレンスイベント「国際マンガ・アニメ祭 Reiwa Toshima(IMART)」が、2023年11月24日から26日の3日間開催される。2019年にスタートした本イベントは、ふたつのジャンルを融合させるだけでなく、「カルチャー」、「社会」、「ビジネス」、「アカデミック」と領域も超えてエンタメを語ろうというものだ。
第4回にあたる今回は、基調講演に漫画編集者の鳥嶋和彦氏、アニメ監督・イラストレーターのloundraw氏、FLAT STUDIO代表の石井龍氏を迎える。また基調講演のほか、総勢67名が登壇するトークを20セッション用意する。トークは池袋からのライブ配信に事前収録も含めて、全て有料で配信視聴可能だ。
基調講演の見どころは、「週刊少年ジャンプ」編集部のスタートから白泉社代表取締役社長まで数々の傑作マンガを世に送り出してきた鳥嶋氏、そしてインディーズシーンで活躍し若者から絶大な支持を得るクリエイターのloundraw氏、スタジオを運営する石井龍氏という異色の組み合わせだ。
ベテラン編集者が現在のクリエイティブシーンの新しい動きに何を見るのか? まさに2023年の今ならではのトークに注目したい。
また今回のIMARTの特徴は、これまでの実行委員4名に、セッションの選定委員6名が加わったことだ。それぞれの専門性を活かし、さらに若手、女性の視点も増し、これまでよりテーマに広がりがでている。
11月24日の「アニメのお仕事と家事育児」では、アニメ監督(イシグロキョウヘイ氏)、美術監督(西村美香氏)、広報担当(西畑朋未氏)が、アニメの仕事を続けながら家事育児をどうこなしているのかを語る。また26日にはアニメ文化ジャーナリスト渡辺由美子氏をモデレーターに「アニメ・マンガ女性ファンとビジネスの歴史」と題して藤本由香里氏と青柳美帆子氏と共に語る。
アニメ関連ではこの他にも、人材育成分野から「アニメプロデューサーは育成可能か」「アニメ業界のクリエイター教育論」、クリエイターやスタッフの仕事環境では「アニメの作り手が語る「アニメ制作の危機」の本当のところ」など。さらにビジネス には「アニメ業界はいかにしてAIに向き合うのか」、文化・研究で「アニメ研究の現在、国内と海外の見取り図」「アニメカルチャーをいかに海外に伝えるか -国内メディアの挑戦―」などがある。
マンガではWebtoonやAI、デジタルコミックなどの話題が豊富。マンガ賞や原画の保存などをカバーする。
5000円のチケット購入をすることで3日間の配信だけでなく、12月以降にスタートするアーカイブでも繰り返し利用できる。
また24日夜には、登壇者や業界関係者を交えた懇親会も実施する。オンラインだけでは難しいコミュニーケーションの場になる。詳細は、IMART公式サイトで確認出来る。
IMART2023
2023年11月24日(金)~26日(日)
セッション情報 https://imart.tokyo/-/session
イベントチケット販売 https://imart2023.peatix.com/
懇親会チケット販売 https://imart2023-party.peatix.com/