「スラムダンク」アプリゲーム 中国で配信開始 東映アニメとDeNAが展開

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 アジア地域で絶大な人気を誇ったマンガ・アニメが2018年7月に、中国大陸でスマホアプリゲームとなって帰ってくることになった。アニメ製作の大手である東映アニメーションとアプリゲーム大手DeNAは、『スラムダンク』をテーマにした新作スマホアプリゲームを中国でスタートする。2018年7月5日に発表した。
 7月5日に上海で開幕したアニメ・マンガ・ゲームの大型イベントであるCCG EXPO(中国国際動漫遊戯博覧会)に出展した。同日より事前登録もスタートしている。

 『スラムダンク』は1990年から1996年まで、「週刊少年ジャンプ」に連載された井上雄彦による人気スポーツマンガ。主人公の桜木花道ら、バスケットに情熱をかける高校生の群像を描いた。幅広い世代から圧倒的な人気を誇り、マンガ史に残る作品となっている。
 東映アニメーションは本作を原作にテレビアニメ、劇場アニメを製作している。テレビシリーズは1993年から96年まで放送された。

 中国や台湾などアジア地域でも高い人気を誇っている。日本のマンガ、アニメでも特に知られたタイトルである。しかし、近年は海外向けのライセンス展開は、あまり活発でなかった。それだけに多くのファンが触れやすいスマホアプリゲームの展開はサオウライズである。
 スマホゲームは中国向けに新たに開発したもので、桜木花道や流川楓といったキャラクタを操作することで、他のプレイヤーとリアルタイムでバスケットの対戦が出来る。スマホアプリらしい交流型のゲームになっている。

 東映アニメーションは、近年事業の多角化で、急成長を遂げている。成長の牽引は、中国市場、そしてスマホアプリゲームである。グローバルに展開する『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』や中国向けには『ワンピース』や『聖闘士星矢』などを題材にしたゲームタイトルも手がける。中国市場の開拓を重視するDeNAとも共同でマンガ・アニメを題材にした作品を手がけてきた。
 こうしたヒット作に続く大型タイトルとして、往年の人気作品『スラムダンク』で勝負にでた。中国市場のさらなる攻略を目指す戦略タイトルとして大きな期待がかかりそうだ。

「灌篮高手 正版授权手游」 公式サイト(中国語)
http://sd.mobage.cn 

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