東映アニメの中国子会社製作の新作アニメ 中国と日本で展開スタート

『MOGMOG PLANET』(中国語タイトル『大下巴星球』

 東映アニメーションの中国子会社である東映動漫(上海)が共同製作する新作アニメが、この秋から中国と日本で展開をスタートした。作品は、東映動漫(上海)と株式会社TIME、リアルコーヒーエンタテインメントが共同製作する『MOGMOG PLANET』(中国語タイトル『大下巴星球』)である。
 カプセルトイシリーズとして人気を博した動物たちを青池良輔がディレクターとなり、SNSなどで楽しみ易いショートアニメとした。キャラクターを生みの親である森昭太が監修をする。

 作品はまず2023年9月1日から、中国の各SNSプラットフォームで配信をした。その後10月4日から、YouTubeの専用チャンネルにて日本でも配信をしている。
 アニメ化において、今回はREAL版とCUTE版の2種類の作品が制作される。CUTE版は、今回のアニメ化のために新たにデザインされたキャラクターたちを起用している。これまでより可愛らしくキュートにしたのが特徴だ。REAL版はシュールに、CUTE版は音楽やダンスで楽しく描く。

 東映動漫(上海)は、2020年に東映アニメーションの中国法人として設立された。中国現地に向けた作品を従来にない発想で取り組んでいる。『MOGMOG PLANET』では、素早く鑑賞でき、リーチ力のあるSNSに向けたショートアニメで認知拡散を狙った企画になった。
 東映動漫(上海)はこれまでにオリジナル音楽アニメ『Spicy Candy』(中国語タイトル『辣糖甜心』)や、テンセントビデオと往年の人気アニメシリーズ『花の子ルンルン』に基づいた新作『花仙子之魔法香対論』の共同製作を発表している。矢継ぎ早のプロジェクトと様々なかたちでの作品発信で中国、さらにアジア市場全体のビジネス拡大を目指す。

『MOGMOG PKANET(モグモグプラネット)』
https://www.mogmog-planet.net

『MOGMOG PLANET』(中国語タイトル『大下巴星球』

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