ブロッコリーと集英社 アニメ化・ゲーム化視野にコンテンツ共同開発

提携

 キャラクター企業のブロッコリーが、2018年5月24日に3つのコンテンツ開発プロジェクトについて発表をした。いずれも一から開発する新規コンテンツで、プロジェクトパートナーも異なっている。複数企画を同時に走らせることで、いっきに攻勢をかける。
 ブロッコリーは2015年11月に、ハピネットを引受先に第三者割当で40億円の資金調達を実施している。その資金の目的として、オリジナルコンテンツの開発を挙げていた。今回のプロジェクトはそうした投資先が明かされたかたちだ。

 まず目を惹くのは出版大手・集英社との共同開発プロジェクトである。コンテンツは当初よりアニメ化、コンシュマーゲーム化、アプリ化を視野にいれている。当初よりメディアミックスを想定した大型企画になる。プロジェクトにはハピネットも参加する。両社が得意とする各種プラットフォームも活用する。

 作品の詳細は明らかにされていないが、ブロッコリーは3つの企画はいずれも女性向けコンテンツとしている。同社はこれまで「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズでといった女性向けジャンルで大きなヒットを生みだしている。新作コンテンツでも最大限にこれを活かす。
 集英社は「少年ジャンプ」ブランドで、数々の大ヒット作を世に送り出してきたことでよく知られている。多くの女性ファンも持つが、当初より女性ターゲットを打ち出した作品はこれまでほとんどなかった。ブロッコリーと組むことで、女性マーケットの開拓を狙う。集英社にとっても新たな試みとなりそうだ。

 ふたつめは、今年3月15日に発表されている『クラッシュ★スターズ』だ。『うたの☆プリンスさまっ♪』『戦姫絶唱シンフォギア』といった楽曲のヒットメーカー上松範康を企画原案に迎える。こちらは音楽会社アリア・エンターテインメントとキングレコードがビジネスパートナーだ。
 3社によるクロスオーバープロジェクトとしている。音楽を中心とした様々な仕掛けを狙っているようだ。
 3つめは、アプリを起点にスタートする。ブロッコリーとハピネットの2社によるプロジェクトである。コンテンツの詳しい内容は2018年秋頃の発表を念頭にしている。

 ブロッコリーは、これまで「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズなど特定のコンテンツへのビジネスの依存度が大きい。それが業績の変動の大きさにつながっている。複数のコンテンツでヒットを狙うことで、より安定した事業環境を目指す。
 それでも作品が実際に登場するにはまだ少し時間がかかりそうだ。どのようなコンテンツが飛び出すのか、ファンだけでなく業界関係者も気になるところだろう。

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