スマホ向けコミュニケーションアプリを中核に、様々なネット事業を展開するLINEが、その主要事業のひとつをスピンオフし、新会社に移動する。LINEは2018年5月25日、同社のLINEマンガ事業、LINEコミック事業を新設会社LINE Digital Frontierに承継すると発表した。
新会社は2018年7月2日付で設立、設立資本金は1億円、全額LINEが出資する予定だ。代表取締役社長はLINEの代表取締役社長である出澤剛氏が兼任する。当該事業の売上高は2017年12月期で17億7700万円である。
LINEは2000年に韓国企業ネイバーの子会社として設立された。2011年にリリースしたスマートフォン向けに利用するコミュニケーションアプリ「LINE」の大ヒットで一挙に事業を拡大した。2013年にはウェブサービスの現LINEとゲーム事業のNHN PlayArtに事業分割をしている。
以降もウェブ向けの様々なサービスを展開している。そのひとつが、2013年にスタートしたマンガ閲覧サービスの「LINEマンガ゙」と、「LINEコミック」である。「LINEマンガ」は、「comico」(NHN comico)、「マンガワン」(小学館)、「マンガボックス」(DeNA)、「少年ジャンプ+」(集英社)と並ぶ人気マンガアプリとなっている。
今回は別会社化は、事業を独立会社とすることで、経営責任に明確にするためだ。さらに意思決定を早くし、機動的な事業運営を目指す。
今後もさらなる成長が見込まれる電子マンガ、そしてスマホアプリの電子マンガビジネスだけに、LINEの積極的な動きは目が離せない。