カドカワは、2018年3月期の通期連結業績予想を下方修正した。これまで2120億円としていた連結売上高は2060億円に引き下げる。
また営業利益は58億円から31億円、経常利益は62億円から37億円、当期純利益は35億円から10億円に変更した。利益面での修正幅が大きくなった。
カドカワはエンタテイメントの持株会会社で、出版・映像事業などのKADOKAWAとポータル・イベント事業などのドワンゴが主要な子会社となっている。このうちドワンゴのポータル事業、KADOKAWAの実写映画事業が当初計画を下回ったことが売上高に響いた。
ポータル事業では、niconicoなどの有料会員数の減少が期初想定していたよりも大きかったとしている。一方で、2017年10月に投入予定であったスマートフォン向けのサービスの導入の遅れも響いた。
また実写映画では、『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』がヒットとなった。しかし、他の映画が振るわなかった。
新しい業績予想でも売上高は、前期を上回り過去最高を見通す。しかし利益面では前期に引き続き大幅減となる。