「ドルビーシネマ」が日本上陸 新世代の劇場体験を松竹系シネコンが採用

ドルビーシネマ

 松竹系の映画興業チェーン松竹マルチプレックスシアターズが、2018年より米国生まれの劇場設備「ドルビーシネマ(Dolby Cinema)」を導入する。松竹マルチプレックスシアターズは、このほど米国のドルビーラボラトリーズと、「ドルビーシネマ」の国内劇場への導入で契約を締結した。
 まず2018年内に、さいたま市大宮のMOVIXさいたま に第1弾を投入する。その後も各劇場への導入を進めていく。

 近年映像体験のメディアが多様化するなかで、長い歴史を誇る映画館が元気だ。映像をいつでもどこでも手軽に観られるようになる一方で、ライブで体験する鑑賞が脚光を浴びている。テレビや配信での視聴とは異なった特別な映像体験を実現するからだ。
 巨大なスクリーンと高品質な映像・音響を提供するIMAX、作品への没入感を高める3D、さらに五感で作品を体験する4DXなどがこれらの代表である。そのなかで現在、とりわけ大きな注目を浴びているのが、今回、松竹マルチプレックスシアターズが導入を決めたドルビーシネマである。その密度の高さい映像と音響は、IMAX時代の次の劇場システムとも言われほどである。

 ドルビーシネマを開発、提供するのは、長年劇場映像と音響の技術で定評のあるドルビーラボラトリーズである。最先端の映像技術であるドルビービジョンと、音響技術ドルビーアトモスがよく知られているが、これらを組み合わせ、さらに劇場のデザインも自ら手がける。これにより他にない特別な映像体験を実現する。
 2014年にオランダで初めて設備導入され、その後、ヨーロッパ各地、米国では大手ジネコンチェーンAMCシアターズを軸に劇場数を増やしている。しかし、その数はまだまだ限られている。
 それだけに2018年に導入予定のMOVIXさいたま は、貴重な劇場になる。日本初であることも話題を呼ぶだろう。
 松竹マルチプレックスシアターズは国内30劇場297スクリーンを保有する劇場興行大手の一角だが、ドルビーシネマはその目玉となりそうだ。今後はそのぐらいのスピードで、どの数のスクリーンで導入されるのかで、過熱する劇場の設備競争の行方も左右することになる。

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