東映アニメ×サウジの共同制作アニメが第2シーズン、スマートシティを舞台に

アサティール 未来の昔ばなし

 東映アニメーションがサウジアラビアのマンガプロダクションズと共同制作するテレビアニメシリーズ『アサティール 未来の昔ばなし』の第2シーズンが製作される。また新シーズンにあたりサウジアラビアで開発が進む近未来型のスマート都市NEOMと提携することになった。
 『アサティール 未来の昔ばなし』は、同国のムハンマド・ビン・サルマン皇太子が設立したミスク財団の子会社マンガプロダクションズと東映アニメーションが協力して制作した作品だ。アラビアに古くから伝わる昔話をベースにエンタテイメントたっぷりの全12話のアニメシリーズである。
 制作にあたっては東映アニメーションだけでなくサウジアラビアのスタッフも参加、約2年の時間をかけた。作品は好評を博し、マンガプロダクションズによれば全世界で7000万回以上視聴されたという。日本でも2020年にJ:COMで放送されている。サウジアラビア初の国産アニメシリーズは、成功と共にスタートした。

 第2シーズン決定は、この成功を受けてのものだ。この新シーズン制作にあたりマンガプロダクションズはNEOMとパートナーシップを締結し、NEOMをアニメの舞台とする。
 NEMOはサウジアラビアの北西、紅海に位置するアカバ湾沿岸一帯を人工都市として開発する一大プロジェクトである。再生可能エネルギーで100%都市機能を維持するほか、自動運転車やドローンを活用した先進的なスマートシティとしてアラブ地域の拠点都市を目指している。開発投資総額は5000億ドル(51兆円)を見通している。
 重点分野にはエネルギー・水やバイオテクノロジー、デジタルと共にメディアとメディア制作やエンタテイメントも挙がっている。開発はムハンマド・サルマーン皇太子を中心に進められているサウジアラビアの肝いりプロジェクトだ。

 もともとマンガプロダクションズは、サウジアラビアのクリエイティブ産業の育成・発展を目指した国策会社の色合いが濃い。同じ皇太子直系のミスク財団傘下のマンガプロダクションズとNEMOに協力することで双方のプロジェクトの活性化を狙った流れになる。
 第2シーズンに向けてマンガプロダクションズは、作中に登場する小道具のデザインを世界から募集するコンテストを2021年に実施する。こうしたコンテストにもサウジアラビアのクリエイティブ産業の発展・育成の方針が現れている。

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