松竹の通期売上げ小幅減収、アニメ配給は年間18本で邦画を上回る

ファイナンス決算

 2018年4月13日、松竹は2018年2月期の決算を発表した。連結売上高は928億円7800万円と前年比で3.4%の減収とだった。利益面では営業利益が14.3%減の64億6300万円、経常利益が57億7400万円(12.9%減)である。当期純利益は増加で、37億4900万円(1.0%増)となった。

 映像関連事業の売上高が517億5700万円(5.4%減)と半分以上を占めた。セグメント利益は27億3700万円(12.8%減)。
 配給では期中に邦画17本、洋画8本、アニメ18本を手がけた。『家族はつらいよ2』、『東京喰種 トーキョーグール』、「HiGH&LOW THE MOVIE」シリーズなどの話題作があった。
 アニメは『黒子のバスケ』や『響け!ユーフォニアム』、『Free!』といったテレビアニメの劇場展開が多い。また『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』、『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』といったシリーズが配給本数を底上げしている。実写映画と比べると公開規模が小さく、数多く手がけることで着実に利益を狙う方針が見て取れる。
 映像ソフトは『ARIA The AVVENIRE』、『魔法使いの嫁』のアニメを中心に、『ピーチガール』『PとJK』などがある。

 演劇事業は売上高249億9700万円(0.6%減)、セグメント利益が17億8800万円(25.9%減)。三月大歌舞伎、七月大歌舞伎、高麗屋親子三代の襲名披露公演などが盛況だった。
 また近年の新しい試みである滝沢秀明主演「滝沢歌舞伎2017」やスーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)「ワンピース」再演も公表だった。2018年には、これに続き「NARUTO -ナルト-」を歌舞伎化、8月に新橋演舞場での公演を予定している。

 不動産事業は売上高103億2400万円(0.8%増)、セグメント利益44億4600万円(同2.9%増)。歌舞伎座タワー、銀座松竹スクエア、東劇ビル、新宿ピカデリー、有楽町マリオンなどが中心である。高い稼働率を背景に、安定した高収益を続けている。

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