東京都アヌシー出展支援に5作品決まる 国際見本市でプレゼンテーション

アヌシー映画祭「Tokyo Pitch」

 東京都が6月にフランスで開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭に併催する国際見本市MIFAに2018年も参加する。東京のオリジナル企画を世界のアニメーション関係者に広く紹介する。
 MIFAの開催期間中、ピッチを通じて制作者が広く企画をアピールするほか、企業ブースを設けて作品の紹介、ビジネスマッチングも実施。企画と参加者のグロバールな展開を支援する。

 その参加企業と作品が、このほど東京都から発表された。合同会社ゼリコ・フィルムの長編映画『アラーニェの虫籠』、合同会社Tomoviesの『水の大地‐Water Ground‐』、Twi-flo合同会社『クラユカバ』、株式会社ヌールエ『のら猫クロッチ』、そしてVolca株式会社『ボーカルボルカちゃん』の5社5作品。昨年、一昨年は4作品であったが、今年は枠が5作品に拡大した。
 選考方法も例年よりもハードルが高いものとなった。まず2017年に開催された「海外進出ステップアッププログラム」に参加のうえ、さらにピッチグランプリと書類選考を通して、今回の参加者が絞られた。
 応募要件は、東京都で活躍する中小企業・個人事業者。東京都はアニメを有力な地域産業として、その振興と発展を支援する。MIFAへの参加は今年で3年目だ。

 参加企業とその作品は幅広いジャンルとなった。『アラーニェの虫籠』は、坂本サク監督が長年一人で制作を続けたホラーテイストの長編アニメ。8月の国内公開も決まっている。『水の大地‐Water Ground‐』のTomoviesは独特な映像で注目された『影鰐 -KAGEWANI-』で知られている。
 新しい映像表現方法が目立つのも特長だ。『クラユカバ』のTwi-floはBlenderを使った新しいCGアニメの制作で注目を浴びている。『ボーカルボルカちゃん』のVolcaはゲームエンジンを使ったCGを売りとしている。日本での注目が海外に広がるか、6月のフランスで活躍が期待される。
 
TOKYO ANIME
https://anime-tokyo.com/

[出展企業/出展作品]
合同会社ゼリコ・フィルム 『アラーニェの虫籠』
https://www.zelicofilm.com/
合同会社Tomovies 『水の大地‐Water Ground‐』
http://www.tomovies.co.jp/
Twi-flo合同会社 『クラユカバ』
http://twiflo.com/
株式会社ヌールエ 『のら猫クロッチ』
http://nurue.com/
Volca株式会社 『ボーカルボルカちゃん』
https://www.volca.tokyo/

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