DLE、ブロックチェーンゲーム開発の新会社double jump.tokyoに出資

double jump.tokyo

 アニメ・キャラクターのライセンス事業からスタートしたディー・エル・イー(DLE)が、事業の多角化を急ピッチに進めている。2015年に「東京ガールズコレクション」関連事業を買収しブランド管理、イベント事業に進出して話題を集めたが、2018年の新たなターゲットはゲーム業界のようだ。
 2018年4月3日、DLEはdouble jump.tokyo株式会社の株式取得について基本合意書を締結したことを明らかにした。同社は仮想通貨などで注目されるブロックチェーンの技術に特化したゲーム開発を目指して設立された。

 DLEは現在も、スマートフォンアプリを開発する ちゅらっぷす を子会社としている。ちゅらっぷす は、マンガやアニメのキャラクターなどを活用した企画・開発・運営を得意とする。開発したゲームには「おそ松さんのへそくりウォーズ~ニートの攻防~」などのヒット作がある。
 double jump.tokyoと事業を通じて、今後成長が見込まれるブロックチェーンゲームでもビジネスの拡大を目指す。事業領域の強化により、ゲームをグループの中核事業に育成したいとの狙いもありそうだ。

 double jump.tokyoは、代表取締役の上野広伸氏と取締役の玉舎直人氏により設立された。上野氏は野村総合研究所での金融システムの基盤構築のビジネスを手がけた後、ゲーム会社モブキャストの執行役員・技術フェローとして プラットフォームやゲームサーバーの設計・開発などに携わった。
 玉舎氏は数々のオンラインゲームの企画・開発に参加した後、モブキャストにて執行役員、 Mobcast Korea代表理事など歴任した。スマートフォンゲームや海外事業、 IPを活用したゲームに詳しい。
 ブロックチェーンゲームは、仮想通貨の基幹技術であるブロックチェーン技術をゲームに活用するもの。ゲーム内での取引記録などをブロックチェーンで裏付ける。
 まだ誕生したばかりのブロックチェーンゲームの世界で、double jump.tokyoとDLEがどのような存在感をみせるのか。今後の展開も気になるところだ。

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