自分だけのアニメのデジタルアートを所有 仮想通貨とブロックチェーン技術で実現

「デジタルクリプト・アニメ」

 アニメやキャラクターを描いたデジタル作品が、自分だけのものになる。これまでにない仕組みを持った新たなアート商品が、この4月から発売される。
 2018年4月4日、デジタルアート販売のクリプト・アニメは、ブロックチェーン技術を活用した「デジタルクリプト・アニメ」の販売を発表した。第1弾として、ファンコミュニケーションのなかで成長してきた人気アニメ『ずんだホライずん』、『東北ずん子』を商品化した。クリプト・アニメのサイトでは、キャラクターの設定画などが、仮想通貨にて販売されている。

 クリプト・アニメの仕組みは、一見はやや分かりにくいかもしれない。ブロックチェーンと呼ばれるインターネット上の記録システムが、アートを売買する通貨と、アートの所有証明の双方に用いられているためだ。
 ひとつは仮想通貨で、商品の決済がイーサリウムと呼ばれるブロックチェーン技術を用いたデジタル通貨「イーサ」を売買に使用する。広がる仮想通貨のトレンドを取り入れた。
 もうひとつはデジタルアート自体に、制作証明と所有記録が刻印されることだ。デジタルアートは、劣化することなく、いくらでも複製出来るとのイメージもある。しかし、この所有と記録の刻印で所有者だけのものになる。アートの希少性や価値も担保されるわけだ。

 クリプト・アニメを運営するのは、ブロックチェーン・エンタテンメントスタジオのブロックパンクである。Netflixでアニメ部門の責任者を務めたジュリアン・ライハン氏がCEOを務める。CTOのジャティン・シャー氏は、分散システムの専門家だ。
 クリプト・アニメのサイトは日本語と英語バイリンガル仕様となっている。日本だけでなく、世界に向けて販売を目指す。
 ジュリアン・ライハン氏は、ブロックチェーンによるクリプト・アートは複雑な小売取引を使わず、デジタルアート作品を効率的に販売できると説明。さらにその技術で実現する希少性がデジタル・アートの新たな時代をもたらすとしている。
 ブロックチェーンの技術は、商品の魅力に加えて、ファンのコレクション意欲も刺激しそうだ。今後のさらなる展開が注目される。

クリプト・アニメ http://cryptoanime.net/

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. アヌシー東京ブース
     東京都に拠点を持つ中小アニメ制作社の海外進出をサポートする「アニメーション海外進出ステップアッププ…
  2. 浄園祐プロデューサー
     2019年5月31日より、『LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘』の劇場上映がスタートする。ハ…
  3. 「NEW MOTIONーthe Next of Japanese Animationー」
     世界最大規模の国際アニメーション映画祭であるフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭で、今年大規…
ページ上部へ戻る