「ショートアニメ.com」 新しいかたちのアニメ企画創出を目指しツインエンジンがスタート

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 アニメ企画・製作のツインエンジンが、オリジナル企画の創出に乗り出す。2018年3月23日、ツインエンジンはオリジナルアニメ企画にフォーカスするプロジェクト「ショートアニメ.com」をスタートした。
「ショートアニメ.com」は、新しいアニメの可能性を探るメディアという。タイトルに“ショートアニメ”を掲げるように、テレビや劇場だけではない作品も念頭に置いている。
 インターネットの発達や視聴のデバイスの多様化で、近年映像業界ではこれまでと異なったフォーマットの作品が求められるようになってきた。アニメ業界も同様だが、そうした作品の制作、供給はまだ十分でない。「ショートアニメ.com」は、環境の変化に沿ったアニメ企画・プリプロダクションを目指すことになる。

 公開した「ショートアニメ.com」は、βプロジェクトサイトの位置づけだ。今後はサイトを、ショートアニメ企画やコラボ企画の募集や発表の場として活用する。そうした活動を通してクリエイターの新しい企画を紹介、サポートする。
 ツインエンジンは、企業とアニメ制作現場とのコミュニケーションのかたちの再定義すると、刺激的だ。

 今回のプロジェクトは、作品のアイディアだけでなく、新しいアニメーション制作技術にもフォーカスするのも特長である。そのひとつがプリプロダクションを手がけるクリエイティブユニット「ベイクドパンケーキラボ」の同時スタートである。
 ベイクドパンケーキラボは、アニメーターや演出などで幅広い活躍をする りょーちも氏が中心となっている。りょーちも氏は、CGやデジタルアニメの技術に詳しく、これまで商業アニメにも新しい手法を積極的に取り入れてきた。
 ベイクドパンケーキラボでは、デジタル技術を活用したプリプロダクションにフォーカスし、アニメワークフローの効率化を促進するという。そこで生まれた企画を様々なかたちで作品として実現することを目指す。「ショートアニメ.com」では、今後ベイクドパンケーキラボの活動も追っていくという。

 ツインエンジンは2018年1月に放送を開始した『刻刻』をスタートに、自社単独出資のアニメ企画を矢継ぎ早に5タイトル発表した。製作委員会システムを中心にしてきたテレビアニメ業界で新しいビジネスを提示することで、台風の目となっている。
 しかし、これらの作品は、いずれも著名なマンガや小説を原作としている。アニメ化に適した有力な原作の獲得競争は激しい。そこで「ショートアニメ.com」を通じて、アニメのためのアイディアや企画を自ら創り出すことを目指すとみられる。新海誠監督の『君の名は。』や細田守監督の近年の劇場映画など、大ヒットアニメにオリジナル企画が多いことも理由にありそうだ。オリジナルの創出で、アニメ企画の在り方をさらに深める。
 会社の規模、製作タイトル数の拡大が注目されてきたツインエンジンだが、クリエイティブ面でも、今後はアニメ業界に波紋を巻き起こしそうだ。

ショートアニメ.com
https://short-anime.com/

ベイクドパンケーキラボ
https://twinengine.jp/baked-pancake-labo/

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