東京藝大大学院アニメーション専攻修了展、横浜美術館と上野で開催 青木純×UchuPeopleトークも

東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻 第九期生修了制作展

 毎年恒例の東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻の修了制作展が、3月に横浜と東京で開催される。タイトルは「GEIDAI ANIMATION 09 oh! 東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻 第九期生修了制作展」。今年で9期生を迎えるアニメーション専攻の修了生の作品に、一年次生、さらに博士課程の学生の作品も加わる。
 作品だけでなくメイキング映像を上映するほか、作品に使用された原画や人形の展示なども実施する。東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻のいまを伝えるものとなる。

 例年と異なるのは会場だ。これまでは横浜会場はキャンパスのある馬車道校舎としていたが、今年はみなとみらいの中心部にある横浜美術館に移った。期間は3月2日から4日までの3日間、3日、4日は終了時間が20時25分までとなり、よりゆったりと作品が楽しめる。
 一方、東京会場は3月21日から25日まで、東京藝術大学上野キャンパス 美術学部中央棟 第一講義室で実施する。こちらは終了時間が横浜より早いので注意が必要だ。横浜、東京のいずれも入場は無料。気軽に訪れることが出来る。

 修了作品は全部で17本。手で描いた絵の筆致が伝わるものから、ストップモーション、CGを駆使したものまで多彩だ。一年次生の作品は2分あまりの小品が中心で、今後の修了作へ向けた意気込みを感じさせるものが見られそうだ。
 博士課程からは、グアリン・ニコラスさんの『The Missing Shoelace』を。フランス国立高等装飾芸術学校(ENSAD)交換留学生であるギネー・アストリッドさんの『Passengers of the night』も予定する。
 一本一本は短編だが、まとめてみるとかなり体力をいりそうだ。しっかりと時間に余裕を持って訪れたい。

 また、3月4日14時からは横浜美術館、3月24日12時40分からは上野でゲストによるトークイベントも行う。参加は無料だが、いずれも当日配布される整理券が必要となる。

 横浜は横浜美術館主任学芸員の松永真太郎さんと、アニメーション専攻の教授で世界的なアニメーション作家の山村浩二さんが「アートとアニメーションの境界線」と題して語る。近現代美術の視点から見たアニメーション、アートとしてのアニメーションがテーマだ。

 東京のトーク「商業アニメと アニメーション作家のこれから」は、これとは対照的だ。2018年1月からテレビ放送され爆発的な人気となっている『ポプテピピック』のシリーズ構成・ディレクターの青木純さんが登場。そして本作に参加するUchuPeopleの当真一茂さんと小野ハナさんがゲストだ。青木さんは東京藝術大学デザイン科の卒業生、当真さんと小野さんはアニメーション専攻の卒業生である。
 『ポプテピピック』には、3人以外にも藝大をはじめ美術大学出身のアニメーション作家が多数参加している。美術大学と商業シーンをつなげ、大ヒットにもなったエポックメイキングな作品を当事者がどう語るのか? 大注目だ。

「GEIDAI ANIMATION 09 oh! 
東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻 第九期生修了制作展」

https://www.geidai-animation-09.com/

<横浜>
2018 年 3 月 2 日 ( 金 ) – 4 日 ( 日 )
会場: 横浜美術館 レクチャーホール
主催: 東京藝術大学大学院映像研究科 横浜市文化観光局 共催:横浜美術館
連携: フォト・ヨコハマ2018

<東京>
2018年3月21日(水)- 25日(日)
東京藝術大学上野キャンパス 美術学部中央棟 第一講義室
主催: 東京藝術大学大学院映像研究科

料金はいずれも無料。詳細は公式サイトにて。

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