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カラーとドワンゴでインディゲーム開発支援 株式会社バカー設立
- 2018/2/23
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近年のゲーム業界の大きなトレンドに、少人数と手頃な開発予算で制作されるインディゲームがある。アニメ製作会社のカラーが、そのインディゲームの開発支援に乗り出すことになった。
2018年2月23日、カラーとコンテンツ企業のドワンゴは、共同出資で株式会社株式会社バカー(βακα)を設立したことを明らかにした。新会社はコンテンツ開発をする個人を直接支援し、クリエイティビティの最大化を目指す。
代表取締役にドワンゴ出身の斉藤大地氏が就任。取締役には映画監督でカラー代表取締役社長の庵野秀明氏、ドワンゴ取締役CTOの川上量生氏が就く。アニメ業界とIT業界の大物の名前が並ぶ。さらに「ドラゴンクエスト」シリーズで知られ、スパイク・チュンソフト代表取締役会長を務める中村光一氏を相談役とした。その布陣からは、バカーに大きな力が注ぎ込まれていることが判る。
近年、ゲーム業界では開発予算の拡大傾向が続く中、大手メーカーは少数のビッグタイトル、人気シリーズに経営資源を集中する傾向が強まっている。このなかで若手のクリエイターを中心としたインディゲームが、ゲームに新しいアイディアと多様性を与えている。
しかし、インディゲームは個人規模の制作も多く、優れた作品であっても、より大きなビジネス展開を進めるための障害が少なくなかった。バカーはこうした個人によるコンテンツ開発の支援、メディアミックス展開を目指す。開発段階からの海外展開も視野にいれる。
ドワンゴはバカー設立に先立ち、既にインディゲームで大きな成功を実現している。同社のウェブマガジン「電ファミニコゲームマガジン」にて、10代向けのゲーム展開をしてきた。
このうちゲーム「殺戮の天使」は、関連書籍の発行部数が120万部を超え、2月15日に中国版もリリースしている。さらに2018年中にテレビアニメの放送も開始する。
新会社はこうした成功体験をさらに広げる狙いもありそうだ。さらに新しいアイディアやコンテンツの早い段階から囲い込みにもなりそうだ。
株式会社バカー
http://www.vaka.co.jp/
設立: 2018年2月15日
資本金: 7000万円
株主: 株式会社カラー、株式会社ドワンゴ
代表取締役 斉藤大地
取締役 庵野秀明(株式会社カラー代表取締役社長)
川上量生(株式会社ドワンゴ取締役CTO)
監査役 藤井雅樹(牛島総合法律事務所パートナー)
相談役 中村光一(株式会社スパイク・チュンソフト代表取締役会長)