若手アニメーター育成プロジェクト「あにめたまご2018」完成披露上映会が決定

あにめたまご2018

 文化庁が実施する若手アニメーター等人材育成事業「あにめたまご2018」の4作品がいよいよ完成し、この3月に完成披露上映会をすることになった。2018年3月10日に東京アニメアワードフェスティバル2018のプログラムのひとつとして4作品をまとめて上映する。会場は池袋HUMAXシネマズ、11時からとなる。
 司会をベテラン声優の井上和彦さんと島本須美さんが務め、プロジェクトに参加した若手アニメーターや制作スタッフも登壇する。作品完成までの経験も聞くことが出来そうだ。

 若手アニメーター等人材育成事業は2010年よりスタート、今年度で8回目を迎えている。20分あまりのオリジナル短編アニメを半年余りかけて制作するなかで若手アニメーターの技能向上を目指すものだ。育成であると同時に、作品のエンタテイメント性、質も確かだ。これまでに映画やテレビシリーズなどより大きなプロジェクトに育ったもの、海外の映画祭で受賞する作品も生まれている。
 2018年度は4組6社のアニメスタジオが参加した。『TIME DRIVER 僕らが描いた未来』(制作: IMAGICAイメージワークス/ロボット)、『えんぎもん』(制作:スタジオななほし/ウサギ王)、『ミルキーパニック twelve』(制作:トマソン)、『Midnight Crazy Trail』(制作:ピコナ)の4作品が制作された。

 「あにめたまご2018」の作品はロボット物から動物キャラクター、ポップな魔法少女者まで多様で幅広いのが特徴。またこれまでよりCG制作の割合が増えている。制作現場でのCGの拡大を反映したものだ。
 さらに例年より小規模の制作会社の参加が多く、アニメーターの育成と同時に、スタジオの育成ノウハウの構築といった面もあった。そうした現在のアニメ制作の現場についても、完成披露の作品上映から通じて感じられるに違いない。
 完成披露上映会は、一般からファンを無料招待する。募集は抽選で150名となっている。「あにめたまご2018」の公式サイトで受け付けている。

「あにめたまご2018」
https://animetamago.jp/
完成披露上映会
2018年3月10日(土)11時~
東京アニメアワードフェスティバル2018(池袋HUMAXシネマズ)
主催:文化庁  事業受託:一般社団法人日本動画協会

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