国内外の優れたアニメーションの数々を紹介する東京国際アニメアワードフェスティバル2018が2018年3月9日から12日まで、東京・池袋地区を中心に開催される。このコンペティション部門を飾るオフィシャル作品が発表された。
今回は世界58ヵ国・地域から731もの作品応募があり、この中から長編4作品、短編35作品が選ばれた。映画祭期間中に発表される各アワードのノミネート作品となる。
長編コンペティションにラインナップされたのは、チェコの『The Oddsockeaters』(Galina Miklinova監督)、台湾の『On Happiness Road』(SUNG Hsin-Yin監督)、ロシアの『Kikoriki: Deja Vu』(Denis Chernov監督)、そして中国の『Have A Nice Day』(LIU Jian監督)である。4本のみとはなったが、個性たっぷりの作品が揃った。
とりわけ『Have A Nice Day』は、中国の地方都市を舞台に裏社会を描いた意欲作。LIU Jian監督は新進の才能としてグローバルに注目されている。世界的な話題作の登場となる。
一方、短編コンペティションは、フランスやロシア、中国、台湾、米国、カナダといった国に加え、ブラジルやアルゼンチン、インド、エジプトなど幅広い国から作品が集まった。まさに国際映画祭ならのラインナップである。
すでに他の国際映画祭での受賞を重ねた作品も少なくない。Frédérick Tremblay監督の『Dolls Don’t Cry』は、新千歳国際空港アニメーション映画祭でグランプリを受賞したばかり。桑畑かほるとマックス・ポーター両監督の『Negative Space』は、米国アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされている。
日本からは4作品が選ばれている。長井勝見監督の『あの日まで』は8Kで人形アニメーションにて描いた話題作、東京藝術大学大学院の浅野陽子監督の『すみっこのこ』もコマ撮り作品だ。一方、キューライス監督の『鴨が好き』は2D、大谷たらふ監督の『Serph Feather (overdrive version)』はミュージックビデオと日本らしい多彩さに溢れている。日本勢の活躍にも期待がかかる。
各作品は、映画祭の期間中に一般に向けた上映会も実施する。選考委員による解説トーク付の上映も予定している。作品をより深く知るのに活躍しそうだ。詳細なスケジュールやチケット情報は、今後随時発表される。また各アワードは映画祭の会期中の決定、発表される。
東京アニメアワードフェスティバル 2018
http://animefestival.jp/