アニメ功労部門顕彰7名発表、東京アニメアワードフェス2022

「東京アニメアワードフェスティバル2022(TAAF2022)」

 2022年3月11日から3月14日までの4日間、東京・池袋で「東京アニメアワードフェスティバル2022(TAAF2022)」が開催される。2014年から実施されている国内・国外のアニメーション作品を集めた国際映画祭だ。
 このなかで日本のアニメーションの歴史を築いてきた人々を顕彰するアワードアニメ功労部門の今年度の受賞者が、東京アニメアワードフェスティバル実行委員会と一般社団法人日本動画協会から発表された。受賞者は7人、アニメーターからアニメーション作家、プロデューサー、声優、原作者など幅広い分野から選ばれている。また今回は多彩な分野で活躍した人物が目立った。

 東映アニメーションの取締役会長も務めた森下孝三氏は、経営者であると同時に演出家、プロデューサーのとしての経験も長い。演出としては『聖闘士星矢』『タイガーマスク二世』、プロデューサーとして「ドラゴンボール」シリーズなどがある。
 木下小夜子氏はインディペンデントのアニメーション作家の活動のほか、国際映画祭の広島アニメーションのディレクターとしてグローバルで広く知られている。イラストレーター・舞台女優として有名な水森亜土氏はアニメの主題歌歌手として、『Dr. スランプ アラレちゃん』、『ひみつのアッコちゃん』で活躍した。
 宮本貞雄氏は60年代、70年代、80年年代にアニメーターやキャラクターデザインとして活躍した。代表作は『科学忍者隊ガッチャマン』、『悟空の大冒険』、『リボンの騎士』など。さらに『巨人の星』などの原作者・川崎のぼる氏、人形美術家の保坂純子氏、そして渋みのある声で『北斗の拳』、『千年女優』などで活躍する声優の飯塚昭三氏らとなる。

 来年開催されるTAAF2022では、コンペティション部門、アニメ オブ ザ イヤー部門と合わせて授賞式が開催される。さらに会場内に顕彰者の功績を紹介する特別展示を実施する予定だ。また顕彰に関連した特別プログラムも予定する。

東京アニメアワードフェスティバル 2022
2021年3月11日(金)~14日(月)
https://animefestival.jp/ja/

【2022年 アニメ功労部門 顕彰者】
木下小夜子 (アニメーション作家 ・ プロデューサー)
森下孝三 (プロデューサー ・ 監督)
川崎のぼる (原作者)
宮本貞雄 (アニメーター ・ キャラクターデザイン)
保坂純子 (人形美術家)
水森亜土 (イラストレーター・歌手・舞台女優・画家)
飯塚昭三 (声優)

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. 第2回新潟国際アニメーション映画祭
     今年3月に初開催されて話題を呼んだ新潟国際アニメーション映画祭が、2024年3月に第2回を迎える。…
  2. 「アニメーションの表現」
     2023年10月23日から11月1日まで開催されている第36回東京国際映画祭は、昨年より上映本数、…
  3. 『いきものさん』© 和田淳・ニューディアー/東映アニメーション
     日本を代表するアニメーション作家として、いま“和田淳”を筆頭に挙げる人は多いだろう。2010年に『…
ページ上部へ戻る