米国VIZ Mediaとヒーローズが共同製作、サンジゲンの手で「ニワトリ・ファイター」アニメ化

ニワトリ・ファイター

 ヒーローズが運営するマンガ配信サイト「コミプレ-Comiplex-」で人気の『ニワトリ・ファイター』が、国境を越えた枠組みでアニメ化されることになった。ヒーローズと米国の日本マンガ・アニメ流通の大手VIZ Mediaが、共同で本作の製作を手がける。
 企画は『神之塔 -TOWER OF GOD-』や『ULTRAMAN』などで実績を残すSOLA ENTERTAINMENT、アニメーション制作は『BanG Dream!』や『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』などセルスタイルのCGで定評のあるサンジゲンが担当する。監督は「D4DJ」シリーズで活躍する鈴木大介、シリーズ構成は瀬古浩司を起用する。

 ヒーローズは2010年に当初は小学館クリエイティブとフィールズが共同出資して設立されたマンガ出版社だ。当初は紙雑誌「月刊ヒーローズ」を中心に“ヒーロー”にフォーカスしたマンガを連載していた。現在は資本が木下グループと小学館クリエイティブに移り、マンガ連載もネットに移行している。
 『ニワトリ・ファイター』は2020年12月から桜谷シュウが、「コミプレ-Comiplex-」で連載を開始した。圧倒的な力で人類への攻撃を始めた“鬼獣”に対抗する一羽のニワトリが主人公。連載開始と同時に、特に北米・中南米で人気を博した。それが今回、VIZ Mediaも巻き込んでのアニメ化になったと見られる。

 VIZ Mediaは米国カリフォルニア州サンフランシスコに拠点を持つ日本マンガの翻訳出版の海外最大手。小学館、集英社、小学館集英社プロダクションが出資する。
 1980年代から続く老舗で、マンガ出版のほかアニメやキャラクターのライセンスも取り扱う。しかし、日本のアニメーション制作会社による作品を、自社出資で製作することはほぼ経験がない。『ニワトリ・ファイター』が、VIZ Mediaにとってかなり野心的なプロジェクトであることが分かる。米国ではすでにVIZ Mediaとつながりの深いアニメーション専門チャンネルのAdult Swimがパートナーとなることが決まっている。同局で放送予定だ。海外主導のアニメ化と言ってよいだろう。国内での放送や配信、今後公式SNSなどで告知する。

アニメ『ニワトリ・ファイター』
https://www.niwatori-fighter.net/

原作: 『鈴木大介』
原作者: 桜谷シュウ
監督: 鈴木大介
シリーズ構成: 瀬古浩司
プロデューサー: ジョセフ・チョウ
アニメーション制作: サンジゲン
企画: SOLA ENTERTAINMENT
製作: VIZ Media、ヒーローズ

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