一般社団法人日本動画協会の調査によれば、日本アニメ関連の国内と海外の市場合算が2023年に3兆3465億円となった。前年の2兆9277億円から14.3%増となり、3年連続で過去最大を更新した。
2022年は6.8%増の伸びで3兆円目前とされたが、2023年はそれよりも高い伸びで3兆円の大台をいっきに超えた。市場の拡大は海外市場や配信などの伸びが大きく、また近年の円安で海外売上が円建てで拡大した影響もあるとみられる。同時に成長性の高さで注目が増しているアニメビジネスが引き続き高いポテンシャルを持っていることが数字のうえからも証明された。
一般社団法人日本動画協会は、2002年に設立されたアニメ分野の国内業界団体。協会事業として日本アニメ産業の調査や統計・分析をしており、2009年からは毎年、「アニメ産業レポート」を刊行している。
その最新版「アニメ産業レポート 2024」は、2023年の市場統計と最新のアニメ産業の分析をまとめて2024年12月13日に発刊する。今回の市場規模も、そのなかで報告された統計だ。
「アニメ産業レポート」では、日本アニメの映像作品の取引とそこから派生する国内外の二次展開までを含めた「アニメ産業市場(広義のアニメ市場)」と、アニメ製作会社・制作会社の売上を集計する「アニメ業界市場(狭義のアニメ市場)」のふたつを算出している。3兆3465億円は広義のアニメ市場にあたる。
「アニメ産業レポート 2024」では、このほかアニメ業界市場やテレビアニメ、劇場アニメ、ビデオパッケージ、ネット配信、商品化ほか、ジャンルごとの数字の動向も掲載する。さらに業界全体とジャンル別の分析・解説を図表とともに120ページにわたり載せる。
価格は22000円(税込)で、AKIBA INFO.×TOKYO ATOM、京都国際マンガミュージアム、東京アニメセンター in DNP PLAZA SHIBUYAなど購入可能だ。またSPIインフォメーションでは、PDF版をダウンロード販売する予定だ。
日本動画協会では、2024年12月20日17時から東京・池袋で「アニメ産業レポート2024」刊行記念セミナーを開催する。当日はレポートの執筆陣の登壇が予定されている。
「アニメ産業レポート 2024」の購入者が無料で参加できる。レポートは当日会場でも販売、会場では特別価格の税込20000円となる。詳細は、日本動画協会のサイトで確認出来る。
「アニメ産業レポート 2024」
一般社団法人日本動画協会
2024年12月13日発刊
A4 / 本文120P、付録:折込図表4面
https://aja.gr.jp/info/2419