東映アニメ25年3月期通期、売上初の1000億円超え

ファイナンス決算

 アニメ制作で国内最大手の東映アニメーションの通期売上が初めて1000億円の大台を超える見通しになった。2025年5月14日、東映アニメーションは、2025年3月期の通期連結決算の業績予想修正を発表した。
 新しい業績予想では売上高は1008億円となり、過去最高であった前年の886億5400万円を13%上回る。東映アニメーションの期初当初の業績予想は820億円であったが、2024年10月28日に900億円に引き上げており、これが2度目の上方修正になる。
 同様に270億円を予想していた営業利益は324億円に、275億円の経常利益は331億円に、195億円であった当期純利益は236億円に引き上げられた。
 東映アニメーションは、5月16日に通期決算発表を控えている。このため決算の最終的なまとめはすでに終了しているとみられるため、売上高はこのまま過去最高を再び更新する見込みだ。営業利益でも2期ぶりに過去最高となる。

 好調な業績は国内および国外の配信権販売とライセンス事業が見込みを上回り好調だったためと説明する。また期間中、円安基調が続いたことが、海外向けの番組・ライセンス販売の多かった同社に有利に働いた。
 
 東映アニメーションは、元請けだけで200社以上とされる国内アニメーション制作会社では最大規模を誇る。そのなかで年間売上高が初めて1000億円をこえるアニメーション制作会社になった。
 単体でのアニメーション制作会社の上場が少ないなか2000年から株式上場するが、上場時の年間売上高は148憶円だった。

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