和田淳のアニメーション「半島の鳥」、ベルリン国際映画祭短編部門で特別表彰

半島の鳥

 日本のアニメーション作家・和田淳の最新短編作品が、再びベルリンで栄誉に輝いた。2022年2月10日から20日まで開催された第72回ベルリン国際映画祭は短編部門(International Short Film)の特別賞(Special Mention)に和田淳監督の『半島の鳥』を選出した。
 和田淳がベルリン国際映画祭の同部門で受賞するのは、2012年に『グレートラビット』が銀熊賞に続くものだ。前回の受賞でいっきに名前をあげた和田淳だが、その実力と健在ぶりを見せつけた。

 和田淳は大阪教育大学を卒業後、イメージフォーラム付属映像研究所、東京藝術大学大学院などで映像を学んできた。早くから国際アニメーション映画祭で注目され、2010年の『わからないブタ』ではザグレブ、アヌシー、広島、オタワの四大国際アニメーション映画祭にノミネートと着実に実績を重なる。
 テレビシリーズや映画のアニメーションパート、コマーシャルや企業・団体からの受託作品でも活躍する。幅広い活動は、国内を代表するアニメーションの顔でもある。

 『半島の鳥』は日本のニューディアーとフランスのMIYU PRODUCTIONSとの国際共同製作で、長さ15分となっている。先生に監視されながら音楽に合わせて踊る子供たち、それを邪魔しようとする。少女はその光景を目撃し、儀式を邪魔しようとする少女。これまでの作品と同様、淡いタッチの手描きのビジュアルが特徴となっている。

https://www.berlinale.de/en/programme/programme/detail.html?film_id=202209627

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