海外では日本のアニメやマンガをテーマにしたイベントが多く開催されている。なかには米国ロサンゼルスのアニメEXPO、フランス・パリのジャパンエキスポといった数日間で数十万人ものファンを集めるものも少なくない。
そうしたなかで2022年8月5日から、カリフォルニア州サンノゼ市のコンベンションセンターで「クランチロールEXPO2022」が開催する。日本からのゲストも多数招き、シリコンバレー地区を中心に3日間でアニメ・マンガファンの数万人が訪れる予定だ。
「クランチロールEXPO」は世界に数多くあるアニメコンベンションのひとつだが、大きな特徴はイベントのタイトルに冠された「クランチロールEXPO(Crunchyroll Expo (CRX))」の存在だろう。主催者は文字どおり、いまや世界最大の日本アニメ配信サイトであるクランチロールだ。「アニメNYC」(ニューヨーク)などクランチロールのサポートを受けたコンベンションはほかにもあるが、イベント全面に「クランチロール」を押し出すのはここだけだ。
「クランチロールEXPO」は2017年にスタート、今年で6年目になるが、2020年、2021年はコロナ禍のためオンライン開催になっていた。リアル開催が3年ぶりとなるため、ファンにとっては待望の復活になる。
多彩な作品やゲストが集客の要になるアニメコンベンションで、ワンブランドでのイベントは一見は不利に見える。しかし、「クランチロールEXPO」はそのブランディングを押し出すことで逆に有利な面がある。
ひとつは世界1億人を超える視聴ユーザーを持つブランドの認知度だ。高い認知度で集客し、イベントを通じたブランド強化を目指す。
さらに2021年夏のソニーグループ入りで米国の大手アニメ企業ファニメーションと経営統合し、さらにグループ会社にアニプレックスもあることで圧倒的な作品タイトル数を持つ。クランチロール意外の企業参加も少なくないから、実際には相当数の人気タイトルが揃っている。
2022年は目玉として期待のアニメ『チェンソーマン』、『モブサイコ100』、『文豪ストレイドッグス』、『オッドタクシー』などで日本からゲストを招いたステージがあるほか、『盾の勇者の成り上がり』、『呪術廻線』、『SPY x FAMILY』など人気作品の企画が並ぶ。
いよいよ開幕となるが、実は当日、準備なし現地に訪れても参加はできない。事前に売り出されたチケットは開幕前で完売しているからだ。イベントの人気の高さを窺わせる。
一方でクランチロールが得意とする配信がフル活用される。一部プログラムは配信プラットフォームを通じて世界中に届けられ。
「クランチロールEXPO2022」
https://www.crunchyrollexpo.com/