松竹2018年配給ラインナップにアニメ7作、京アニ「リズと青い鳥」など

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 2017年も年の瀬となるなかで、映画業界では来年に向けた取り組みが活発化している。12月13日の東宝に続き、松竹も2018年の配給ラインナップを明らかにしている。
 現在、発表されているのは、18作品。このうち約4割にあたる7作品がアニメと、アニメ重視が顕著なっている。タイトルは、『映画 中二病でも恋がしたい!-Take On Me-』、『魔法少女リリカルなのは Detonation』、『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第四章 天命篇』、『劇場版 Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ』、『リズと青い鳥』、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星』、『曇天に笑う<外伝> ~宿命、双頭の風魔~』である。

 しかし公開日が明らかにされていない『魔法少女リリカルなのは Detonation』以外は、全て2018年1月から6月までの上映となっている。2018年通期というよりは、前半のライナップとみてよさそうだ。夏から秋、冬にかけてさらにアニメの上映が増えるだろう。

 松竹のラインナップの特長は、ODSと呼ばれる劇場上映型の小振りの作品を重視していることだ。これまでのシリーズが好評だった『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第四章 天命篇』が1月27日から、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星』が5月5日からの限定上映決まっている。いずれもストーリーの盛り上がりが期待されるパートだけに人気を集めそうだ。
 6月9日からの『曇天に笑う<外伝> ~宿命、双頭の風魔~』は、12月2日から上映している『曇天に笑う<外伝>~決別、犲の誓い~』の続編にあたる。同作は3月21日からは福士蒼汰主演の実写映画も松竹が配給する。監督はプロダクション I.G所属の本広克行である。2017年は実写映画『亜人』が好評を博しただけに、本作も期待作だ。

 全国公開では、4月21日がロードショーとなる『リズと青い鳥』が目玉となるだろう。これまでも松竹が数多く配給をしてきた京都アニメーションの劇場映画である。監督は2016年の『聲の形』が大ヒット、作品評価も高かった山田尚子が務める。
 京都アニメーション作品は、1月6日公開の『映画 中二病でも恋がしたい!-Take On Me-』もある。松竹と京都アニメーションのニ人三脚は、2018年も健在だ。

松竹 ラインナップ 2018 

[アニメ]
『映画 中二病でも恋がしたい!-Take On Me-』 2018年1月6日公開
『魔法少女リリカルなのは Detonation』 2018年公開
『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第四章 天命篇』 1月27日~期間限定上映
『劇場版 Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ』 2月24日公開
『リズと青い鳥』 4月21日全国公開
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星』 5月5日~4週間限定上映
『曇天に笑う<外伝> ~宿命、双頭の風魔~』 6月9日~2週間限定上映

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