人気ビジュアルノベルをアニメ化した『planetarian』を、さらに3DVR化するプロジェクトが進んでいる。プロジェクト実現を目指して2017年11月18日にキャンプファイアーでスタートしたクラウドファンディングが、開始2日目で早くも目標の1000万円を突破した。映像化に一気に弾みをつけたかたちだ。
目標額の1000万円を超えた時点で成立するとしていたが、わずかの期間で実行が決定した。クラウドファンディングは2018年1月10日までを予定しており、ファンからの支援のさらなる積み上げを目指す。
アニメ『planetarian』は、Key/VisualArt’sの大ヒット作を2016年夏に映像化した作品。原作は2004年にPCのダウンロード販売を開始した。スタートは小さかったが、作品の高い評価から様々なプラットフォームで展開、累計発売本数は15万本に達している。その人気は日本だけでなく世界にも広がっている。2017年には新たに中国での配信も始まるほどだ。
アニメ版はまず『ちいさなほしのゆめ』のネット配信を7月にスタート。さらに登場人物の視点を変えた劇場版と劇場アニメの『星の人』が9月に公開された。こちらはミニシアターランキングで1位を獲得するなど、ファンから熱烈な支持を受けた。
ファンの高い熱度を背景に、新たな作品につなげるのが今回のプロジェクトになる。作中でも名シーンとされるプラネタリウム投影シーンを臨場感のあるフル3D映像とし、またVR動画で見せる。もともとプラネタリウムが舞台だから、360度VRはまさにぴったりだ。さらにヒロインゆめみが、フル3Dで再現される。
作品の世界観と現代のテクノロジーがうまく組み合わせられる。クラウドファンディングの利用もいまだからこそである。
支援は3240円から300万円まで多数のコースが用意されている。高額コースに在庫なしが目立つのは、やはり熱心なファンが多いためだろう。アニメ制作におけるクラウドファンディング活用の成功例のひとつになりそうだ。
作品完成後は、国内外のVRデバイス、プラットフォーム向けに配信する予定。目標金額を超えた支援金はクオリティアップに活用される。今後の支援次第では、かなり贅沢な映像となりそうだ。
Key「planetarian」フル3D VRアニメ化プロジェクト
https://camp-fire.jp/projects/view/53685