アニプレックス欧州法人 2018年1月よりロシア語の正規配信開始 仏大統領も関心寄せる

(写真左より)ワカニム セルバンテス社長、マクロン大統領

 国内大手のアニメ製作会社アニプレックスの海外展開が、引き続き拡大している。アニプレックスが出資するフランスの日本アニメ会社ワカニム(Wakanim SAS)が、ヨーロッパ地域での日本アニメの正規ライセンス配信事業を拡大している。
アニプレックスによれば、ワカニムは2018年1月よりロシア語の正規配信を開始する。これは現在行っているフランス語圏、スカンジナビア、ドイツ語圏に続くものだ。
 
 ワカニムは2010年、フランスの北部の地方都市リールに設立された。日本アニメの正規ライセンスを獲得し、動画配信サービスをしている。2015年にはアニプレックスが出資し、同社のヨーロッパ法人となっている。
 アニプレックスは、『鋼の錬金術師』や『魔法少女まどか☆マギカ』、『<物語>シリーズ』など数々のヒットアニメで知られている。事業のさらなる拡大を目指すワカニムと、海外事業、とりわけヨーロッパでのビジネス基盤を持ちたかったアニプレックスとの目的が一致した。
 配信エリアの拡大と伴に、両社の取り組みは順調だ。近年、日本アニメの人気が世界に広がるなかで、ロシアは未開拓市場のひとつされてきた。潜在的な人気が期待される一方で、日本アニメの正規配信は十分でない。アニプレックスとワカニムは、これに挑むことになる。

 こうした活動は、日本やフランスのアニメ関係者だけでなく、より広い社会的な関心を呼んでいる。2017年11月14日には、フランスの新大統領として活躍するマクロン大統領が、ワカニムを訪れた。同社のセルバンテス社長との面会をした。
 アニプレックスによれば、若年層の失業率が高いリール地域でヨーロッパに向けてアニメ専門の動画配信で成長するワカニムの活動と成功が、大統領に注目されたのだという。フランスの地方都市から、日本コンテンツでヨーロッパにビジネスを広げるユニークさが評価された。
 マクロン大統領は「全欧州にサービスを拡大する事業計画の成功を祈る」と話し、ワカニムを例にとりフランスにおけるゲーム、アニメーションなどの新分野での若者の雇用拡大支援を訴えた。

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